背中の意識をキープする、ということ
以前は、積極的に「これまで習ったことのない先生」のクラスを
あえて受講する機会を持っていたものでした。
でも最近は、おなじみの先生が3人くらいいるので
あまり冒険することもなく(そして時間もなく…)
1年以上、新たな先生に習い始めることはしてなかったのです。
同じ先生に、同じことを注意していただき、
だんだんそれが体になじんできて、次に新たな注意を受ける…
という積み上げも大切ですが、
同時に、初対面の先生には、これまで注意されなかったところを
教えていただけることも多いので、得るものは多いと思っています。
そして今週、とっても久しぶりに
「これまで習ったことのない先生」に
教えていただく機会がありました。
正直「私ですみません」と思うくらいに、
すごく大御所の先生なのですが………
でも、せっかくのチャンスなので、勇気を出して行ってきました。
===========
結果。
すごく楽しいレッスンでした。
もちろん、厳しい面もおありだと思うのですが
なるべく「楽しく、なごやかにバレエを堪能する」ことを
大人クラスでは求めていらっしゃるのかな、と思います。
やさしい語り口に、なごみながらも、
たくさんの良いことを教えていただきました。
◆呼吸、呼吸、呼吸!
レッスン中に「はい、呼吸~」と、なごみボイスで
言ってくださるのですが、
それにあわせて呼吸すると、それはそれは踊りやすい。
とくにバーの時、呼吸をすごく意識できたので、
そのあとのセンターでは、動きが普段と全然違う気がしました。
なんだか、可動域も広がった気がするし、
いつもより、曲もビビットに耳に入ってきて、
大きく、ゆっくり、丁寧に踊れたように思えたのです。
お教室の雰囲気もあるのかもしれませんが、
ゆったりした気分で踊ることの大切さを
身をもって感じたように思います。
◆肩を使わないこと
これはずっと課題なのですが、正しいポール・ド・ブラについて。
とくに回転系のときに、自分でも思うのですが、
どうしても「肩でバランス」を取ってる気がしています…
先日、ポール・ド・ブラは手首だけで動かすのはNG、
と感じて、それを正すために、
必要以上に肩を使ってしまったのかもしれません(T-T)
でも、本当は、手首でも、肩でもなくて、
ポール・ド・ブラは背中からつながった結果、
腕が持ち上がり、手首へとつながっていくもの。
決して、動くたびに肩がくいくい持ちあがることもないはずだし、
手首だけがいつも先行してカクンと折れてることもないはず。
正しいポール・ド・ブラでは
アン・オーに持ち上げたときだって、
肩は上がらずに、すーっとつながってるはずなんですよね。
(ちょっと話はそれますが)
最近、自分のアン・オーが案外、後方に行き過ぎてることにも
ハッと気がつきました(-_-;)
「手がおでこを照らす位置」とは理解してましたが
夢中で踊ってると、手がおでこどころか
つむじあたりを照らしてるじゃないか!!!
なんでかというと、肩で動かしているから、ですよね。
目下、反省中だったのです…。
これを正すためには、背中への意識が重要になります。
…ということで、以下を教えていただきました。
◆背中を意識するために
単純に「背中を意識」と思っていても、
これまで、なかなか感覚がつかみにくくて
「肩甲骨あたりでいいのかなぁ」とか
「胃の裏側あたりかなぁ」とか、漠然と思ってきました。
でも本日、教えていただいたのは
「背中側の腰の中央から、ポール・ド・ブラが始まる」
ということ!!
腰の中央を「点」として、
ここから両方の肩に向かって、まっすぐ線を延ばす。
そのまま、肩から腕、腕から手首へとつながっていると考える。
私はこのたとえが、すごくしっくりきました。
想像すると、とても分かりやすくて、
肩やら肩甲骨やら胃やらをスタート地点にするのではなく、
腰の中央をスタート地点と考え、ゴールを手だとする。
つまり、ポール・ド・ブラは、すごく長い!!
こう考えたら、
「背中全部がつながって、ポール・ド・ブラが成立するんだな」と
すとんと心に落ちてきました。
それがつまり、背中を使うってことですよね。
背中は引き上げや、正しい姿勢を保つのにも重要ですが、
ポール・ド・ブラのためにも重要であることを、よく理解できました。
気をつけるだけでも、ずいぶん変わってくるんじゃないかなと思えています。
今回教えていただいた、背中(っていうか腰含め)の意識を
強めにキープしていきたいと思います。
この先生のところには、
また絶対に教えていただきに行こう!と
ワクワクしています。
大好きな先生が1人増えるのって、本当に嬉しい☆
============
ここからは余談。
ここ数日、仕事の相手と英語でやり取りすることが続いてました。
英語を話すことさえ、かなり久しぶりでしたが
土壇場の人間の脳ってすごいなーと思ったのが
なんとか記憶をたどって、たどたどしいながらも
単語をひねり出して、会話することができるもんなんですね。
ただ、話せるけれど、会話は非常にブロークンな英語に(^^;)
仕事上なので、きちっとした単語を使うべきだし、
「丁寧語」「謙譲語」のような言い回しもするべきなのに、
まるで友だちか!?というくらいフランクな会話になってしまいました。
相手の方も、たまたまブロークンだったので
許していただけたのですが、
このやり取りをしてるとき、
なんだかバレエのお稽古みたいだと思いました。
使っていないと簡単にスキルは落ちてしまうけど、
いったん覚えたことは、案外カラダが(脳が)覚えてて、
ちゃんと取り戻すには時間はかかるけど
その記憶を頼りに、踊ること(会話すること)はできる。
ただし、その踊りは、かなり乱雑になってしまう、というか
一度ちゃんと踊ったという記憶があればあるほど、
乱雑だと感じてしまう。
それを防ぐためには、日々、訓練を積み上げて
スキルなりテクニックを体に(脳に)たたき込んでいくだけ。
まわりから見れば「踊れてるじゃん(話せてるじゃん)」なんだけど、
自分で納得がいかないなら、練習を積み上げるしか、術はない。
「覚えてる!」っていう喜びがあるから
その楽しさも実感しやすいので、
たたき込む作業も案外、楽しめるんですけどね。
英語を通じて、あらためて
日々のお稽古の大切さを痛感した一週間でした。
来週は、かなりたくさんレッスンに参加できそうです。
緩急つきすぎるのも、どうかと思うのですが…
レッスンできるときは、集中してしっかり踊りこみたいと思います。
皆さまも、よい一週間となりますように☆
☆1クリックいただけたら嬉しいですー
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あえて受講する機会を持っていたものでした。
でも最近は、おなじみの先生が3人くらいいるので
あまり冒険することもなく(そして時間もなく…)
1年以上、新たな先生に習い始めることはしてなかったのです。
同じ先生に、同じことを注意していただき、
だんだんそれが体になじんできて、次に新たな注意を受ける…
という積み上げも大切ですが、
同時に、初対面の先生には、これまで注意されなかったところを
教えていただけることも多いので、得るものは多いと思っています。
そして今週、とっても久しぶりに
「これまで習ったことのない先生」に
教えていただく機会がありました。
正直「私ですみません」と思うくらいに、
すごく大御所の先生なのですが………
でも、せっかくのチャンスなので、勇気を出して行ってきました。
===========
結果。
すごく楽しいレッスンでした。
もちろん、厳しい面もおありだと思うのですが
なるべく「楽しく、なごやかにバレエを堪能する」ことを
大人クラスでは求めていらっしゃるのかな、と思います。
やさしい語り口に、なごみながらも、
たくさんの良いことを教えていただきました。
◆呼吸、呼吸、呼吸!
レッスン中に「はい、呼吸~」と、なごみボイスで
言ってくださるのですが、
それにあわせて呼吸すると、それはそれは踊りやすい。
とくにバーの時、呼吸をすごく意識できたので、
そのあとのセンターでは、動きが普段と全然違う気がしました。
なんだか、可動域も広がった気がするし、
いつもより、曲もビビットに耳に入ってきて、
大きく、ゆっくり、丁寧に踊れたように思えたのです。
お教室の雰囲気もあるのかもしれませんが、
ゆったりした気分で踊ることの大切さを
身をもって感じたように思います。
◆肩を使わないこと
これはずっと課題なのですが、正しいポール・ド・ブラについて。
とくに回転系のときに、自分でも思うのですが、
どうしても「肩でバランス」を取ってる気がしています…
先日、ポール・ド・ブラは手首だけで動かすのはNG、
と感じて、それを正すために、
必要以上に肩を使ってしまったのかもしれません(T-T)
でも、本当は、手首でも、肩でもなくて、
ポール・ド・ブラは背中からつながった結果、
腕が持ち上がり、手首へとつながっていくもの。
決して、動くたびに肩がくいくい持ちあがることもないはずだし、
手首だけがいつも先行してカクンと折れてることもないはず。
正しいポール・ド・ブラでは
アン・オーに持ち上げたときだって、
肩は上がらずに、すーっとつながってるはずなんですよね。
(ちょっと話はそれますが)
最近、自分のアン・オーが案外、後方に行き過ぎてることにも
ハッと気がつきました(-_-;)
「手がおでこを照らす位置」とは理解してましたが
夢中で踊ってると、手がおでこどころか
つむじあたりを照らしてるじゃないか!!!
なんでかというと、肩で動かしているから、ですよね。
目下、反省中だったのです…。
これを正すためには、背中への意識が重要になります。
…ということで、以下を教えていただきました。
◆背中を意識するために
単純に「背中を意識」と思っていても、
これまで、なかなか感覚がつかみにくくて
「肩甲骨あたりでいいのかなぁ」とか
「胃の裏側あたりかなぁ」とか、漠然と思ってきました。
でも本日、教えていただいたのは
「背中側の腰の中央から、ポール・ド・ブラが始まる」
ということ!!
腰の中央を「点」として、
ここから両方の肩に向かって、まっすぐ線を延ばす。
そのまま、肩から腕、腕から手首へとつながっていると考える。
私はこのたとえが、すごくしっくりきました。
想像すると、とても分かりやすくて、
肩やら肩甲骨やら胃やらをスタート地点にするのではなく、
腰の中央をスタート地点と考え、ゴールを手だとする。
つまり、ポール・ド・ブラは、すごく長い!!
こう考えたら、
「背中全部がつながって、ポール・ド・ブラが成立するんだな」と
すとんと心に落ちてきました。
それがつまり、背中を使うってことですよね。
背中は引き上げや、正しい姿勢を保つのにも重要ですが、
ポール・ド・ブラのためにも重要であることを、よく理解できました。
気をつけるだけでも、ずいぶん変わってくるんじゃないかなと思えています。
今回教えていただいた、背中(っていうか腰含め)の意識を
強めにキープしていきたいと思います。
この先生のところには、
また絶対に教えていただきに行こう!と
ワクワクしています。
大好きな先生が1人増えるのって、本当に嬉しい☆
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ここ数日、仕事の相手と英語でやり取りすることが続いてました。
英語を話すことさえ、かなり久しぶりでしたが
土壇場の人間の脳ってすごいなーと思ったのが
なんとか記憶をたどって、たどたどしいながらも
単語をひねり出して、会話することができるもんなんですね。
ただ、話せるけれど、会話は非常にブロークンな英語に(^^;)
仕事上なので、きちっとした単語を使うべきだし、
「丁寧語」「謙譲語」のような言い回しもするべきなのに、
まるで友だちか!?というくらいフランクな会話になってしまいました。
相手の方も、たまたまブロークンだったので
許していただけたのですが、
このやり取りをしてるとき、
なんだかバレエのお稽古みたいだと思いました。
使っていないと簡単にスキルは落ちてしまうけど、
いったん覚えたことは、案外カラダが(脳が)覚えてて、
ちゃんと取り戻すには時間はかかるけど
その記憶を頼りに、踊ること(会話すること)はできる。
ただし、その踊りは、かなり乱雑になってしまう、というか
一度ちゃんと踊ったという記憶があればあるほど、
乱雑だと感じてしまう。
それを防ぐためには、日々、訓練を積み上げて
スキルなりテクニックを体に(脳に)たたき込んでいくだけ。
まわりから見れば「踊れてるじゃん(話せてるじゃん)」なんだけど、
自分で納得がいかないなら、練習を積み上げるしか、術はない。
「覚えてる!」っていう喜びがあるから
その楽しさも実感しやすいので、
たたき込む作業も案外、楽しめるんですけどね。
英語を通じて、あらためて
日々のお稽古の大切さを痛感した一週間でした。
来週は、かなりたくさんレッスンに参加できそうです。
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by serenade1977
| 2011-02-06 00:31
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ごあいさつ
はじめまして、きいです。
趣味は18年続けているクラシックバレエ(ブランクあり/今は大人バレエ)。
週3回程度のお稽古も、発表会で踊るのも、公演を観に行くのも、家で作品DVD観るのも、関連書籍を読むのも全部大好きです。
好きなダンサーは、ロパートキナ、A・デュポン、コジョカル、ブベニチェクふたりとも、マックレー。バリシニコフは別格です。
バレエの記事が中心ですが、仕事(フリーライター・編集者です)について、人生・恋愛観、英語勉強中についても多め。たまに欧州サッカーも!
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