ポワント選びに明け暮れる日々
年明けから、ポワント選びで迷走してきました(T-T)
以前は、ブロックのセレナーデを履いて
快適に踊ってはいたのですが…
だんだん、自分の足の形(人差し指が長いギリシャ型・甲高め)
からすると、ボックスが幅広すぎて
ポワントのエッジ部分の汚れが親指に寄りすぎだなぁ
というのが気になってしまい
「もっと足にフィットするポワント」を求めて
あれこれチャレンジする日々が続いていました。
その結果、こんなポワント履歴に…。
===========
◆チャコット「コード アロンジェ」
ポワントの乗り具合はやや前のめりになるものの、
型自体はいい感じにフィットしました。
しかし、かなり柔らかいポワントなので
なじむうちに、どんどん縦寸が長すぎる(要は、ゆるい)と感じ始め、
ワンサイズ下を試着したら、今度はキツすぎ。
結果「私の足のサイズにピッタリ合う縦寸が存在しない」
ということに気づき、泣く泣く断念。
===========
◆ブロック「バランス ヨーロピアン」
「コード アロンジェ」に似た乗り具合で
快適ではあったものの、こちらは縦寸が短すぎ。
先端にクッションが入っているので、
それを取ってみたものの、やはりキツく感じてしまいました。
今後はワンサイズ上を試着したのですが
それはゆるすぎて…
これまた「私の足のサイズにピッタリ合う縦寸が存在しない」
ということに気づき、泣く泣く断念。
===========
◆グリシコ「2007」
甲を抑えるくらいヴァンプが長く、ワイズも狭く、
縦寸もサイズ5でピッタリ。
またプラットフォームも小さめなので、
グリシコは自分の足の型には、よく合いました。
ただ、とても残念なことに、
左足の小指付け根だけが、ぽこっと出がち(内反小指)で
そこだけがどうしても、当たって痛い!
(右足はぜんぜん痛くないのに…)
トウパッドを工夫して、
なじむうちに軽減はされましたが、
けっこう固いポワントなので「なじむまでが至難の業」で、
あとヒト押し!と感じていました。
===========
◆グリシコ「ミラクル」
「2007」よりは柔らかめで、型は「2007」とほぼ一緒。
これなら、すぐに足になじむはず!という願いを込めて
購入してみたものの…
やっぱり左足の内反小指が痛すぎる(涙)
どんなにボックスをもんでも、
「小指の付け根にぶつかる感じ」は軽減されませんでした。
先生に相談したら
「惜しい!すごく惜しいけど、それは合わないということよ」
と冷静なアドバイスもいただいて、今回も泣く泣く断念。
===========
◆ブロック「シュープリマ」(その1)
初心に戻って、ブロックで探してみることにしました。
理想は「プラットフォームが丸くて小さめ、
ボックスの幅は狭いもので、
でも小指に当たらないようにヴァンプは長すぎないもの」
というものでした。
それでフィッターさんが持ってきてくれたのが
「シュープリマ」!
いろいろ履いてみて、23ハーフのD幅を購入したところ
ポワントにも乗りやすいし、小指の付け根も痛くない☆
しかし…思わぬ落とし穴が。
自覚はなかったのですが、フィッティングしたときに
足がむくんでいない状態だったということに気付きました。
どうしても縦寸が短すぎて
長い人差し指(とくに左足)に、ポワントが当たってしまい、
レッスンの最中は涙目状態に…。
===========
◆ブロック「シュープリマ」(その2)
先生にも相談したら
「左ばかり痛いのであれば、左右で足のサイズが違うのかも。
私も同じ悩みを持ってるんですが、サイズ違いで2足用意しておいて、
その日のコンディションによって左右サイズ違いを履いたり、
大きめのほうを履いたりしてみるといいかもしれないですね」
というコメントをいただきました。
こうなったらもう、背に腹は代えられない!
同じポワントでサイズを変えてフィッティング。
同じ幅のままだと、ワイズがゆるく感じたので、
ハーフサイズ上げて、幅を落として、
24サイズのC幅を購入。
これがついに、当たりのようです(^-^)/
カバンが重くなるのはしんどいのですが
これからは「23ハーフのD幅」と「24のC幅」を持ち歩いて
レッスン時のコンディションに合わせて、履いていこうと思います。
===========
この間、おかげでレオタードやパンツなどの
バレエウェアは全然購入していません。
子どものころ、ポワントで踊るのは大好きで
足に当たって痛いなんて思ったこともなくて
(踊りすぎてマメが出来てたことはありましたが…)
こんなふうに壁にぶち当たったのは初めてでした。
高いお買いものなので、痛くても粘ってみたりしたのですが
私は週にポワントレッスンをかなり頻繁に受けていて、
なかにはバーからポワントを履くクラスもあります。
痛いとぜんぜん楽しくない!と思ってしまうので、
ほかの買い物は控えてでも、ポワントにはお金をかけようと
決意しての旅路でした。
(しかし、懐は痛すぎです…)
ちなみにダメだったポワントたちは、その後はシャンクを外して、
お家レッスン用に使っています。
シャンク半分外してポワント対応できるようにしたり、
ぜんぶ外してドゥミだけのレッスンに使用したり。
長い長い旅路でしたが…
しばらくはこれで落ち着くといいなと願っています。
最近はバタバタと働いていて、レッスン頻度が落ちてましたが
今週はまたレッスン頻度を上げられるといいなと思っています☆
みなさまも年末年始、
よいレッスンの日々を過ごされますように。
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以前は、ブロックのセレナーデを履いて
快適に踊ってはいたのですが…
だんだん、自分の足の形(人差し指が長いギリシャ型・甲高め)
からすると、ボックスが幅広すぎて
ポワントのエッジ部分の汚れが親指に寄りすぎだなぁ
というのが気になってしまい
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あれこれチャレンジする日々が続いていました。
その結果、こんなポワント履歴に…。
===========
◆チャコット「コード アロンジェ」
ポワントの乗り具合はやや前のめりになるものの、
型自体はいい感じにフィットしました。
しかし、かなり柔らかいポワントなので
なじむうちに、どんどん縦寸が長すぎる(要は、ゆるい)と感じ始め、
ワンサイズ下を試着したら、今度はキツすぎ。
結果「私の足のサイズにピッタリ合う縦寸が存在しない」
ということに気づき、泣く泣く断念。
===========
◆ブロック「バランス ヨーロピアン」
「コード アロンジェ」に似た乗り具合で
快適ではあったものの、こちらは縦寸が短すぎ。
先端にクッションが入っているので、
それを取ってみたものの、やはりキツく感じてしまいました。
今後はワンサイズ上を試着したのですが
それはゆるすぎて…
これまた「私の足のサイズにピッタリ合う縦寸が存在しない」
ということに気づき、泣く泣く断念。
===========
◆グリシコ「2007」
甲を抑えるくらいヴァンプが長く、ワイズも狭く、
縦寸もサイズ5でピッタリ。
またプラットフォームも小さめなので、
グリシコは自分の足の型には、よく合いました。
ただ、とても残念なことに、
左足の小指付け根だけが、ぽこっと出がち(内反小指)で
そこだけがどうしても、当たって痛い!
(右足はぜんぜん痛くないのに…)
トウパッドを工夫して、
なじむうちに軽減はされましたが、
けっこう固いポワントなので「なじむまでが至難の業」で、
あとヒト押し!と感じていました。
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◆グリシコ「ミラクル」
「2007」よりは柔らかめで、型は「2007」とほぼ一緒。
これなら、すぐに足になじむはず!という願いを込めて
購入してみたものの…
やっぱり左足の内反小指が痛すぎる(涙)
どんなにボックスをもんでも、
「小指の付け根にぶつかる感じ」は軽減されませんでした。
先生に相談したら
「惜しい!すごく惜しいけど、それは合わないということよ」
と冷静なアドバイスもいただいて、今回も泣く泣く断念。
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◆ブロック「シュープリマ」(その1)
初心に戻って、ブロックで探してみることにしました。
理想は「プラットフォームが丸くて小さめ、
ボックスの幅は狭いもので、
でも小指に当たらないようにヴァンプは長すぎないもの」
というものでした。
それでフィッターさんが持ってきてくれたのが
「シュープリマ」!
いろいろ履いてみて、23ハーフのD幅を購入したところ
ポワントにも乗りやすいし、小指の付け根も痛くない☆
しかし…思わぬ落とし穴が。
自覚はなかったのですが、フィッティングしたときに
足がむくんでいない状態だったということに気付きました。
どうしても縦寸が短すぎて
長い人差し指(とくに左足)に、ポワントが当たってしまい、
レッスンの最中は涙目状態に…。
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◆ブロック「シュープリマ」(その2)
先生にも相談したら
「左ばかり痛いのであれば、左右で足のサイズが違うのかも。
私も同じ悩みを持ってるんですが、サイズ違いで2足用意しておいて、
その日のコンディションによって左右サイズ違いを履いたり、
大きめのほうを履いたりしてみるといいかもしれないですね」
というコメントをいただきました。
こうなったらもう、背に腹は代えられない!
同じポワントでサイズを変えてフィッティング。
同じ幅のままだと、ワイズがゆるく感じたので、
ハーフサイズ上げて、幅を落として、
24サイズのC幅を購入。
これがついに、当たりのようです(^-^)/
カバンが重くなるのはしんどいのですが
これからは「23ハーフのD幅」と「24のC幅」を持ち歩いて
レッスン時のコンディションに合わせて、履いていこうと思います。
===========
この間、おかげでレオタードやパンツなどの
バレエウェアは全然購入していません。
子どものころ、ポワントで踊るのは大好きで
足に当たって痛いなんて思ったこともなくて
(踊りすぎてマメが出来てたことはありましたが…)
こんなふうに壁にぶち当たったのは初めてでした。
高いお買いものなので、痛くても粘ってみたりしたのですが
私は週にポワントレッスンをかなり頻繁に受けていて、
なかにはバーからポワントを履くクラスもあります。
痛いとぜんぜん楽しくない!と思ってしまうので、
ほかの買い物は控えてでも、ポワントにはお金をかけようと
決意しての旅路でした。
(しかし、懐は痛すぎです…)
ちなみにダメだったポワントたちは、その後はシャンクを外して、
お家レッスン用に使っています。
シャンク半分外してポワント対応できるようにしたり、
ぜんぶ外してドゥミだけのレッスンに使用したり。
長い長い旅路でしたが…
しばらくはこれで落ち着くといいなと願っています。
最近はバタバタと働いていて、レッスン頻度が落ちてましたが
今週はまたレッスン頻度を上げられるといいなと思っています☆
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by serenade1977
| 2010-12-06 02:59
| バレエレッスン
気持ちが落ち着くサプライズごはん
このところ、忙しい日々が続いていました。
バレエはなんとか週2回を死守してはいますが
気分的に疲れてしまって、
レッスン中に体調を悪くしたりと散々…。
ようやく落ち着いてきて、
すこし元気を取り戻してきたところです。
そんなとき、うれしいサプライズをいただきました☆
いつも仕事でご一緒している方のご自宅で
お仕事をしていたときのこと。
「疲れてるみたいだから」と言って
簡単なゴハンを作って振舞ってくださって、
それがゴージャスかつ、すごく美味しくて、
あたたかい気持ちになりました。
◆じゃがいもと玉ねぎ入りオムレツ・生ハムのせ
うえからパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズと
オリーブオイルをふりかけているそうです!
◆マグロのブツ切りと小口ネギのマリネ
マスタードソースとオリーブオイル、ビネガーと一緒に
まぜあわせているそうでした。
おいしいワイン&オリーブと一緒にいただいて、
すっかり長居してしまいました☆☆☆
ほんとはバレエのお稽古に行こうと思って
レッスンの支度もしていたのですが…
こういう優しいゴハンをいただくと、
気持ちがホッと落ち着きます。
今週は後半にはお稽古に行けそうなので、
それを楽しみにがんばります~~~。
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バレエはなんとか週2回を死守してはいますが
気分的に疲れてしまって、
レッスン中に体調を悪くしたりと散々…。
ようやく落ち着いてきて、
すこし元気を取り戻してきたところです。
そんなとき、うれしいサプライズをいただきました☆
いつも仕事でご一緒している方のご自宅で
お仕事をしていたときのこと。
「疲れてるみたいだから」と言って
簡単なゴハンを作って振舞ってくださって、
それがゴージャスかつ、すごく美味しくて、
あたたかい気持ちになりました。
◆じゃがいもと玉ねぎ入りオムレツ・生ハムのせ
うえからパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズと
オリーブオイルをふりかけているそうです!
◆マグロのブツ切りと小口ネギのマリネ
マスタードソースとオリーブオイル、ビネガーと一緒に
まぜあわせているそうでした。
おいしいワイン&オリーブと一緒にいただいて、
すっかり長居してしまいました☆☆☆
ほんとはバレエのお稽古に行こうと思って
レッスンの支度もしていたのですが…
こういう優しいゴハンをいただくと、
気持ちがホッと落ち着きます。
今週は後半にはお稽古に行けそうなので、
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by serenade1977
| 2010-11-30 15:31
| ゴハン
【観賞記録】ベジャール・バレエ・ローザンヌ「アリア」「出口なし」「火の鳥」
土曜日はいつものお稽古はお休みして、
ベジャール・バレエ・ローザンヌの舞台を観に
上野までお出かけしてきました。
BBLの公演や、ベジャール関連の舞台は
できるだけ観に行くようにしています。
母親には心から感謝していますが、
子どものころ、ベジャールの公演があるたびに
連れていってくれたのでした。
ドンのボレロは何回観たことか…。
家で「ボレロごっこ」と言って
ラヴェルの音楽を流して、真似しながら
母と一緒に汗かきつつ踊ったものです(笑)
★
さて、今回観てきた演目はこちら。
===
モーリス・ベジャール・バレエ団 2010年日本公演
@東京文化会館
「3人のソナタ」
~ジャン=ポール・サルトルの「出口なし」に基づく~
振付:モーリス・ベジャール
出演:ドメニコ・ルヴレ、カテリーナ・シャルキナ、エリザベット・ロス
「火の鳥」
振付:モーリス・ベジャール
出演:那須野圭右(火の鳥)、オスカー・シャコン(フェニックス)ほか
「メフィスト・ワルツ」
振付:モーリス・ベジャール
出演:ダヴィッド・クピンスキー、キャサリーン・ティエルヘルム
「アリア」
振付・演出:ジル・ロマン
出演:フリオ・アロザレーナ(彼)、ジュリアン・ファヴロー(他者)
エリザベット・ロス、ダリア・イワノワ、カテリーナ・シャルキナ(アリアドネたち)ほか
===
ジル・ロマン振付の「アリア」は、
映画『ベジャール、そしてバレエは続く』を観たときから
ずっと直に観たいと思っていた作品でした。
おもしろかったのが、一緒に行った彼の感想。
「女性のバレエダンサーを
セクシーだと思ったのって初めてだった。
あんなふうな動きもできるんだね。
すごくかわいくて色っぽくて、いいねえ~(笑)」
と言ってて笑ってしまったのですが、
よく考えると、これはジル作品とベジャール作品の違いを
けっこう明確にする言葉のように思えています。
★
ベジャールの作品に共通してあるのは
「死の香り」のように感じています。
地中海で生まれ育ったベジャールは
色鮮やかで明るい色彩感覚に恵まれていて、
彼の舞台は、原色に近い鮮やかな色合いで満ちていますし、
コミカルな要素も含んだ作品も多いです。
でも、どんな作品を観ても、それが明るければ明るいほど、
幕が下りたあとに、真っ暗な舞台に立ち、
ひとり笑顔で佇むベジャールの姿が見えてくるような気がするのです。
美しいなー、素敵だなー、と思って観ていますが
観終わったあと、どことなく寂しい気持ちになります。
「なんか今日は一人でいたくないな」と思ったりします。
華やかな舞台の幕が下りたあとの
絶望的な孤独を彷彿とさせる舞台。
それはどこか人間の一生にも通じているので
「死の香り」という感覚があるのかもしれません。
彼の死生観が、色濃く反映されてた作品たち。
この世界観に魅せられたから、
寂寥感も含めて、私はベジャール作品が大好きです。
★
でも、ジル・ロマンの「アリア」は、
(ちょっと言葉を選ぶのが難しいですが)
もっと健康的だし、生命力がある気がするのです。
選んだ素材は神話の世界で、
それを通しての自己探求につながっているのですが、
そのアプローチは、どこまでもアグレッシヴ。
生命力をわかりやすく感じるために
振付はダイナミックで、セクシー。
官能に反応することで、人の心は(体も)反応するし、
それは「生きる」ことを感じるための手段でもあります。
その手段を用いて、
ぐいぐいと全身を揺さぶってくれる心地よさがあり、
だからエリザベット・ロスを「かわいい人だなぁ」とか
シャルキナを「色っぽいなぁ」とか感じるのだと思います。
確かにこれは、
今までベジャール作品を踊るBBLダンサーには
あまり感じたことのない感情かもしれません。
ダンサーたちに対しては、個々の生命がもつ
そのものの色気にハッとするような感覚を抱いてきました。
でも、それは精神的な色気のようなものだし、
ベジャール作品においては、死のギリギリ一歩手前の生命が放つ色気です。
今回の「アリア」での身体的な色気は、もっと直接的で
アグレッシヴに感じたのでした。
この世界観はけっこう新鮮で、
ベジャール作品とはまったく違う魅力を感じて
ジル作品がもっと観たい!と思うのと同時に、
ますますBBLダンサーたちのスゴさに圧倒されました。
BBLの今後がますます楽しみです(^-^)
★
「火の鳥」の素晴らしさは言わずもがな。
ストラヴィンスキーの曲にあわせた「火の鳥」は
古典バレエ作品でも存在していますが、
やっぱりベジャールの「火の鳥」は格別。
終わった瞬間に、魂が燃えるような感覚があります。
那須野さんも素敵でしたが、
フェニックス役のオスカー・シャコンの若々しい存在感は、
生命力の復活を感じさせてくれる踊りだったように思います。
「3人のソナタ」は観たかった作品。
演劇的要素も強く、振付も純クラシックのパが多くて
若きベジャールの意欲が感じられます。
もう最近では観られない作品をリバイバル上演してくれる機会が
これからも増えるといいなあー。
そして「メフィスト・ワルツ」は
もともとプログラムになかった演目でしたが、
特別上演された作品でした。
こういうサプライズは本当にうれしいです。
なかなか残酷な話なのですが、コミカルな要素もある小品でした。
★
もう一度「アリア」が観たくて
今度DVDで購入しようかなと計画中です。
今週は仕事がバタバタで
あんまりお稽古には行けないのですが…
お家で軽くポワントレッスンして息抜きしてます。
週末のレッスン目指して、がんばります!
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ベジャール・バレエ・ローザンヌの舞台を観に
上野までお出かけしてきました。
BBLの公演や、ベジャール関連の舞台は
できるだけ観に行くようにしています。
母親には心から感謝していますが、
子どものころ、ベジャールの公演があるたびに
連れていってくれたのでした。
ドンのボレロは何回観たことか…。
家で「ボレロごっこ」と言って
ラヴェルの音楽を流して、真似しながら
母と一緒に汗かきつつ踊ったものです(笑)
★
さて、今回観てきた演目はこちら。
===
モーリス・ベジャール・バレエ団 2010年日本公演
@東京文化会館
「3人のソナタ」
~ジャン=ポール・サルトルの「出口なし」に基づく~
振付:モーリス・ベジャール
出演:ドメニコ・ルヴレ、カテリーナ・シャルキナ、エリザベット・ロス
「火の鳥」
振付:モーリス・ベジャール
出演:那須野圭右(火の鳥)、オスカー・シャコン(フェニックス)ほか
「メフィスト・ワルツ」
振付:モーリス・ベジャール
出演:ダヴィッド・クピンスキー、キャサリーン・ティエルヘルム
「アリア」
振付・演出:ジル・ロマン
出演:フリオ・アロザレーナ(彼)、ジュリアン・ファヴロー(他者)
エリザベット・ロス、ダリア・イワノワ、カテリーナ・シャルキナ(アリアドネたち)ほか
===
ジル・ロマン振付の「アリア」は、
映画『ベジャール、そしてバレエは続く』を観たときから
ずっと直に観たいと思っていた作品でした。
おもしろかったのが、一緒に行った彼の感想。
「女性のバレエダンサーを
セクシーだと思ったのって初めてだった。
あんなふうな動きもできるんだね。
すごくかわいくて色っぽくて、いいねえ~(笑)」
と言ってて笑ってしまったのですが、
よく考えると、これはジル作品とベジャール作品の違いを
けっこう明確にする言葉のように思えています。
★
ベジャールの作品に共通してあるのは
「死の香り」のように感じています。
地中海で生まれ育ったベジャールは
色鮮やかで明るい色彩感覚に恵まれていて、
彼の舞台は、原色に近い鮮やかな色合いで満ちていますし、
コミカルな要素も含んだ作品も多いです。
でも、どんな作品を観ても、それが明るければ明るいほど、
幕が下りたあとに、真っ暗な舞台に立ち、
ひとり笑顔で佇むベジャールの姿が見えてくるような気がするのです。
美しいなー、素敵だなー、と思って観ていますが
観終わったあと、どことなく寂しい気持ちになります。
「なんか今日は一人でいたくないな」と思ったりします。
華やかな舞台の幕が下りたあとの
絶望的な孤独を彷彿とさせる舞台。
それはどこか人間の一生にも通じているので
「死の香り」という感覚があるのかもしれません。
彼の死生観が、色濃く反映されてた作品たち。
この世界観に魅せられたから、
寂寥感も含めて、私はベジャール作品が大好きです。
★
でも、ジル・ロマンの「アリア」は、
(ちょっと言葉を選ぶのが難しいですが)
もっと健康的だし、生命力がある気がするのです。
選んだ素材は神話の世界で、
それを通しての自己探求につながっているのですが、
そのアプローチは、どこまでもアグレッシヴ。
生命力をわかりやすく感じるために
振付はダイナミックで、セクシー。
官能に反応することで、人の心は(体も)反応するし、
それは「生きる」ことを感じるための手段でもあります。
その手段を用いて、
ぐいぐいと全身を揺さぶってくれる心地よさがあり、
だからエリザベット・ロスを「かわいい人だなぁ」とか
シャルキナを「色っぽいなぁ」とか感じるのだと思います。
確かにこれは、
今までベジャール作品を踊るBBLダンサーには
あまり感じたことのない感情かもしれません。
ダンサーたちに対しては、個々の生命がもつ
そのものの色気にハッとするような感覚を抱いてきました。
でも、それは精神的な色気のようなものだし、
ベジャール作品においては、死のギリギリ一歩手前の生命が放つ色気です。
今回の「アリア」での身体的な色気は、もっと直接的で
アグレッシヴに感じたのでした。
この世界観はけっこう新鮮で、
ベジャール作品とはまったく違う魅力を感じて
ジル作品がもっと観たい!と思うのと同時に、
ますますBBLダンサーたちのスゴさに圧倒されました。
BBLの今後がますます楽しみです(^-^)
★
「火の鳥」の素晴らしさは言わずもがな。
ストラヴィンスキーの曲にあわせた「火の鳥」は
古典バレエ作品でも存在していますが、
やっぱりベジャールの「火の鳥」は格別。
終わった瞬間に、魂が燃えるような感覚があります。
那須野さんも素敵でしたが、
フェニックス役のオスカー・シャコンの若々しい存在感は、
生命力の復活を感じさせてくれる踊りだったように思います。
「3人のソナタ」は観たかった作品。
演劇的要素も強く、振付も純クラシックのパが多くて
若きベジャールの意欲が感じられます。
もう最近では観られない作品をリバイバル上演してくれる機会が
これからも増えるといいなあー。
そして「メフィスト・ワルツ」は
もともとプログラムになかった演目でしたが、
特別上演された作品でした。
こういうサプライズは本当にうれしいです。
なかなか残酷な話なのですが、コミカルな要素もある小品でした。
★
もう一度「アリア」が観たくて
今度DVDで購入しようかなと計画中です。
今週は仕事がバタバタで
あんまりお稽古には行けないのですが…
お家で軽くポワントレッスンして息抜きしてます。
週末のレッスン目指して、がんばります!
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by serenade1977
| 2010-11-17 13:24
| バレエ鑑賞
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
ごあいさつ
はじめまして、きいです。
趣味は18年続けているクラシックバレエ(ブランクあり/今は大人バレエ)。
週3回程度のお稽古も、発表会で踊るのも、公演を観に行くのも、家で作品DVD観るのも、関連書籍を読むのも全部大好きです。
好きなダンサーは、ロパートキナ、A・デュポン、コジョカル、ブベニチェクふたりとも、マックレー。バリシニコフは別格です。
バレエの記事が中心ですが、仕事(フリーライター・編集者です)について、人生・恋愛観、英語勉強中についても多め。たまに欧州サッカーも!
☆twitterはほぼ毎日更新中ですo(´▽`*)
https://twitter.com/serenade_ballet
【twitterの過去ログはこちらから】
http://twilog.org/serenade_ballet
【旧・きいのバレエのゴハン帳はこちらから】
http://ameblo.jp/key0121/
※コメントは承認制のため、反映されるまでしばらくかかることがあります
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趣味は18年続けているクラシックバレエ(ブランクあり/今は大人バレエ)。
週3回程度のお稽古も、発表会で踊るのも、公演を観に行くのも、家で作品DVD観るのも、関連書籍を読むのも全部大好きです。
好きなダンサーは、ロパートキナ、A・デュポン、コジョカル、ブベニチェクふたりとも、マックレー。バリシニコフは別格です。
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