新・きいのバレエとゴハン帳

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アニメーション×コンテンポラリーダンス×ポップスの美しい融合

今日はさらっと更新しますー。

twitterやFacebookでも広めまくっているのですが、
心にじーんと染み入る映像をご紹介します☆

◆Thought of You
  by Ryan Woodward



さまざまな賞を受賞している作品なので
ご存じの方も多いかもしれませんが、
ライアン・ウッドワード氏によるアニメーション作品です。

原曲はThe Weepies の「World Spins Madly On」で
大切な人を失ったあとの果てしない喪失感を歌にした
美しい一曲です。
もともとこの曲自体かなり好きで、すてきな歌詞です。

この曲の歌詞にそって、恋人を失った男性の想いや
そこに交錯する女性の気持ちを描いた、
秀逸なアニメーション作品です。

ウッドワード氏のHPにはメイキングオフ映像もあります。
ひとつめの映像では、5分を過ぎたあたりから、振付中の映像に入ります。
⇒ http://conteanimated.com/the-animation/the-documentary/


このダンスは、コンテンポラリーダンスの振付家
Kori Wakamatsuによるもの。
すこし調べてみたのですが、彼女は振付家であり
大学の助教授として教鞭も取っている方のようです。
詳しい経歴まで辿れなかったのですが、
お名前から思うに、日本にルーツのある方なのではないかと。

コンテンポラリーダンスの幅はかなり広く、
もっとジャズやヒップホップの要素を取り入れる場合もありますが、
リフトやターンの振りから見ると
彼女の振付はかなりバレエの要素が強いと思います。

その振付をダンサーが踊り、その動きをトレースし、
歌詞の世界観をより具体的に表現するための絵を付け加え、
まとめあげたアニメーション作品です。


この映像は何度観ても胸が苦しくなります。

彼女に別れを告げられ、それが急なことで何が何だかわからず、
とりあえず忘れてしまおうとするものの、
何をしていても、彼女の思い出がつきまとってしまう。

しまいには、その思い出に押しつぶされそうになり、
追いやろうとしても、どこまでも影が追ってくる。

でも、そうして逡巡するうちに、いつしか思い出は遠くなり、
次の道に向けて歩み始める。

そして、彼は自分だけ苦しいと思っているけれど、
ほんとうは彼女もまた、遠くで同じくらいの寂しさを抱えていた。


彼が歩き始めようとしても、足も手も重く感じて立ち上がれなくなったり、
彼がひとつの想い出として忘れようとしても、思い出があふれてきたり、
彼女に気づかないふりをしたくても、見た瞬間に愛しく感じてしまったり……

この感覚、大切な人を失ったことのある人なら
そのときの寂しさや、そこから立ち上がる瞬間を思い出して
胸が痛くなるのではないかと思います。

そしてクリエイトした方々はみな、
この傷みを共通で理解している人のように思えます。


ちょっと余談になりますが、
私はもともと「演劇」の道を歩んでいました。
でも、自分が踊るせいもありますが、
途中から鑑賞するのはダンスばかりになりました。

以前、教えていただいていた教授から
「なんでそんなダンスばっかり観るようになったの?」
「なんで芝居から離れちゃったの?」と聞かれたのですが
その答えがこのアニメーションにあるような気がしています。

とくに日本語では「くるしい」「さみしい」「かなしい」「せつない」
という負の感情や
「あいしている」「いとしい」「こいしい」「だきしめたい」
という愛の表現を
口で発する言葉にすることが、どんどん難しくなっています。

たいていの重要な言葉が「重い」と片づけられて、
それを口にするには、かなり覚悟がいりますよね。

言葉で感情を表現する演劇の世界では
それが生の舞台であるほど、それらの言葉が宙に浮いて
すごく違和感を感じることがあるのです。

でもダンスでは、そういう根っこの感情を体にのせて
思いっきり伝えることができるし、観る人もそれをダイレクトに感じられる。

だから、私はダンスばかり観るようになったのだと思います。


この映像が好きになったところは
振付も、ダンスだけでも十分に通じるものですが
そこにアニメーションでの加工を付け加えています。
これは別に「ダンスだけじゃわかりにくい」からではなくて、
より大きな感情的インパクトを視聴者に伝えるため。

要するに、たくさんの人に
「喪失感と、そこから立ち上がる勇気」を
ダイレクトに感じてもらうための加工だと思います。

ダンスだけじゃなく、アニメだけじゃなく、歌だけじゃなく、
それらを美しい形で融合させ、感情的な効果を生み出した
最高の作品ではないでしょうか。


……結局長くなりましたが(笑)
ブログにも残しておきたかったので書きました。
この映像に出会えた私は幸せです。


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by serenade1977 | 2011-09-10 01:05 | バレエ鑑賞

【ポワント徹底比較】ブロック「シュープリマ」vsカペジオ「パブロワ」

ポワントは最近、すっかりブロック「シュープリマ」で落ち着き、
右足はC幅、左足はB幅というので安定した日々を送っていました。

ある日……待ち合わせまで時間があったので、
とあるバレエショップに立ち寄ってぼーっと店内を見ていたら
ふと目に飛び込んできたポワントがありました。

それは、カペジオの「パブロワ」です。

私の足はひとさし指が長いギリシャ型。
プラットフォームが広いものだと、指がシューズ内で遊んでしまい、
ひとさし指に非常に負荷がかかり、不安定になる足です。

シュープリマは先が細いタイプですが、
このとき目にしたパブロワは、さらに先が細く、
しかもプラットフォームが円に近いほど丸く小さくて
「これは足に合うのでは」とピンときました。

そこでお店でタイツをお借りして、1時間ほど延々とフィッティング開始☆

通常24cmの足で
・4.0 C幅(細幅)/D幅(標準)
・4.5 C幅(細幅)/D幅(標準)
・5.0 C幅(細幅)/D幅(標準)
の計6足を履きまくりました。

足を入れてみると、案の定、どこにも当たらないし、
足裏に吸い付くようなソールのフィット感が心地いい!
Vカットになっているので、甲の出方もキレイだし(出過ぎることはない)
あとはお店で試せないドゥミの通り具合だけが心配でしたが、
ほかは問題ない様子。

最後まで迷ったのは、「4.5のD幅」と「5.0のC幅」でしたが
「5.0のC幅」だと、かかとの余りが大きくて見栄えがキレイじゃないので、
今回は「4.5のD幅」を、完全なる衝動買いで購入(^-^;)

===

というわけで、さっそく1時間半ずっとポワントというクラスで
パブロワとシュープリマを両方持ち込み、試し履きしてみました。

最初のバーはパブロワ。

円形のプラットフォームに慣れず、最初はなかなか安定しません。
でも(感覚的ですが)軸が足の中央を通りながら、まっすぐにすとんと
ひとさし指に落ちていく感覚は、なかなかいい感じ。

硬めのソールなのですが、足裏を押し上げる感覚があり、
ポワントで立つときに、調子よくサポートしてくれました。

バーが終わるころには、この新しいポワントとも
すこしずつ仲良くなってきて、調子いいんじゃない?と満足☆

そして、バーが終わってセンターに移るときに
いつものブロック「シュープリマ」に履き替えました。
どちらが踊りやすいのかを見たいので、両方履こうと思ったのですが…

「足と一体っていうより、私、シューズ履かないで床に立ってないか?」
というくらい(笑) 床に直に立ってるような状態に……つまり
残念なことに、シュープリマはすっかりつぶれてしまっていたのでした。

===

こうなったらもう、両方ともほぼ新品状態で履き比べるしか方法はありません。

お家にあったシュープリマに早速リボンをつけていたのですが、
ふと、真夜中のテンションにより(-_-;)
「そうだ! なにがどう違うのかを写真に撮りまくってみよう」
と思い立ち……以下がその成果です。

【同じアングルで撮ってみた】

◆ブロック「シュープリマ」

d0192952_244524.jpg


今回あらためて気づいたのですが、
私はシュープリマの「顔」がとても好きなんですw

プラットフォームに向けて、ゆるくしなやかに絞り込まれる
ほっそりとしたフォルムが本当に美しい。
色合いも淡いサーモンピンクで、とても上品だし、
踊ってるときに、サテンがきらっと輝くともううっとりです
(自分の踊りはさておいて)。

これは新品なので、もうほんっと美人さん。

◆カペジオ「パブロワ」

d0192952_2491077.jpg


レッスンで履く前に撮ればよかったーー(涙)
薄汚れてしまったのがとても残念ですが、
とても鮮やかなピンク色が特徴的です。

シュープリマよりも、もっと鋭角に
プラットフォームに向けて絞り込まれています。
ちょっと「ぽってり」という印象を受けますが、
履いてみると、この「ぽってり」感のおかげで、甲高に見えやすく、
ポワントで立ったときの美しさは格別です。

【履いて横から撮ってみた】

◆ブロック「シュープリマ」

d0192952_2523853.jpg


◆カペジオ「パブロワ」

d0192952_2531761.jpg


微妙にアングルがズレているので、わかりにくいかもしれませんが…。

一概にはいえませんが、
シュープリマのほうが、慣れているだけあって、
ポワントで立ったとき、安定して見えますし、
私の足になじんでいるなぁという気がいたします。
まだ新品なのでソールの吸い付きが甘いのですが、
まっすぐに軸が通っていて、安定感がある外見です。

いっぽう、パブロワはさきほども書いたとおり、
立ち方はまったく変えていません(甲を押し出したりしてない)が、
見たとおり、すごく甲高の足に見えます。
シャンクもいじっていないのですが、足裏の「しなり」がよく、
プラットフォームの狭さが気にならないくらい、私は立ちやすかったです。

ちなみに、サイドの深さ(横の高さ)は、
パブロワのほうが深く、シュープリマのほうが浅いです。
浅いほうが好きなので、パブロワはちょっと布が多いなぁという印象でした。

【履いて前から撮ってみた】

◆ブロック「シュープリマ」

d0192952_314975.jpg


◆カペジオ「パブロワ」

d0192952_323452.jpg


やっぱり微妙にアングルがズレてますが…(汗)

シュープリマは足の形に添って、まっすぐに立っているけれど、
パブロワは足裏にぴたっと添ってしなっているせいか、
ちょっと「くの字」に見えます。

アングルのせい&シュープリマは新品のせいかもしれませんが、
土踏まずの内側をサポートする力が、パブロワは強いのかも。
パブロワが強いというか……ヴァンプの長さとVカットの具合で
ちょうど足に添うのだと思います(だから甲も出やすい)。

それはいいこともでもありますが、うっかりすると
「甲がシューズに乗っかっちゃう」状態になりかねません。

次のレッスンでは、パブロワで立ったときに
自分の足がいつもより曲がった形になっていないか、
じっくり観察したいと思います。

【ふたつ並べて撮ってみた】

d0192952_355334.jpg


パブロワが汚くてしょんぼり。。。

気を取り直して。
こうして見ると、パブロワがいかに鋭角にプラットフォームに向けて
絞り込まれているかが、よくわかります。
シュープリマも、かなり細いタイプなのですが、
はるかに「絞り度合い」が弱く見えますね。

また、いずれも標準幅のものを並べていますが、
シュープリマはそもそもが、幅が狭いポワントだというのがわかります。

そして、ヴァンプの長さも異なります。
シュープリマに比べ、パブロワのほうがヴァンプは長め。
以前、グリシコを履いていたとき、ヴァンプが長すぎて降参したのですが、
私の指には、パブロワのヴァンプはちょうどよかったです。
ドゥミもちゃんと通れました。

【プラットフォームを並べて撮ってみた】

d0192952_373344.jpg


左がシュープリマ、右がパブロワですー。

こうして並べると一目瞭然!
シュープリマのプラットフォームは、かまぼこ型でスクエアに近い。
パブロワのプラットフォームは、横の楕円形で円に近い。

いずれもプラットフォームは小さめなのですが、
形にこれだけ差があるので、「絞り度合い」が大きく異なるわけです。

また、クラウンの高さもすこし違いがありました。
パブロワは少しつぶしてしまったので、写真ではわかりにくいのですが、
パブロワのほうが、クラウンは高めです。

====

総括してみます。

ワイズ⇒シュープリマのほうが細い(同幅比較)
クラウン⇒パブロワのほうが高い
ヴァンプ⇒パブロワのほうが長い
サイドの深さ⇒シュープリマのほうが浅い
プラットフォーム⇒シュープリマはかまぼこ型、パブロワは楕円形
ソール⇒パブロワのほうが(最初の段階では)硬め


私としては、シュープリマのほうが安定感があるけど、
ポワント時のパブロワの足裏サポート力と立ち姿の美しさは捨てがたい、
というところです。

まだ1回履いただけなので、履き心地について
確かな感想はいえないのですが、
安定感を考えると、やっぱり私はシュープリマなのかな
と思いつつあります。

ただ、パによって「こっちのほうが踊りやすい」など
変わることはあると思うので、
もうちょっと履き比べしながら、決めていきたいですー。


……こんなことを夜中にやっていたら、もう3時半なんですけど(=_=;)
次にポワントを履くのは木曜日なので、楽しみです。


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by serenade1977 | 2011-09-06 03:38 | バレエレッスン

趣味のクラシックバレエ、仕事(フリーライター)を通して、気付いたことを書いていきます。人生観や恋愛観、勉強中の英会話、おいしいもの、たまに欧州サッカーも。
by きい
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ごあいさつ

はじめまして、きいです。

趣味は18年続けているクラシックバレエ(ブランクあり/今は大人バレエ)。

週3回程度のお稽古も、発表会で踊るのも、公演を観に行くのも、家で作品DVD観るのも、関連書籍を読むのも全部大好きです。

好きなダンサーは、ロパートキナ、A・デュポン、コジョカル、ブベニチェクふたりとも、マックレー。バリシニコフは別格です。

バレエの記事が中心ですが、仕事(フリーライター・編集者です)について、人生・恋愛観、英語勉強中についても多め。たまに欧州サッカーも!

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