新・きいのバレエとゴハン帳

カテゴリ:バレエ鑑賞( 10 )




【tweetまとめ】NHKバレエの饗宴レポート/2013年3月16日@NHKホール

昨夜は「バレエの饗宴」に行ってきました☆

国内の3つのバレエ団と、海外で活躍するダンサーが
一堂に会したガラ公演…ということで、
各バレエ団、各ダンサーの個性を横並びで鑑賞できて、興味深い公演でした。

感想をまとめてツイートしましたので、
以下、私がつぶやいた内容のまとめを載せておきます!
最後に書きましたが、今回は「アピール力」を実感した舞台でした(´∀`*)

===============

小林紀子バレエシアターは、アンサンブルにバラつきがあって少し残念。でも島添亮子さんは圧巻の美しさ。あの体のライン! 優美~❤ まさに円熟期で、島添さんはもっと観たい。たおやかなパの数々と、難易度高いリフトが見事でした。三部の高橋怜子さんもメリハリの効いた清々しい踊り!


橋本清香さんと木本全優くんのPDD。実は今回いちばん楽しみだったのは、この2人。ルグリガラで観た、木本くんの美しいつま先に惚れてしまい…今回もやっぱり素敵でした。最近、熊川さんがあちこちで言ってる「アピール力」について、観ながら考えた。2人とも手足長い大柄なダンサー、ってことも
あるけれど、とにかくアピール力が半端じゃない。なんというか…額縁からはみ出してくる絵みたいな、圧倒的な押し出しがある。華やかで目立つ。かといって、嫌味ではなくて、自然で爽やかなのが不思議。あれこそダンサーの個性なのかな。なんてことを考えるほど素敵な橋本さんと木本くんペアでした。


東京バレエ団は、女性ダンサーの体の美しさが際立ってる。細く長く、柔らかい。春の祭典で、生贄以上にリーダー役の柄本弾くんが目を惹く。若々しい情熱とリーダーシップは、彼の華やかな個性にピッタリ。さっきのアピール力が、柄本さんからは感じられる。ベジャール踊るのにいい個性。


吉田都さんとロバート・テューズリーのラプソディPDDは、余計なことは何にも考えずに観た…というか、圧倒的な美しさで余計なこと考えてる余地がなかったw 音に寄り添い、静かで端整な踊り…音楽を損なわない上品さ。ふと人生の一番美しかった思い出と、その儚さを思って胸が苦しくなった。


東京シティ・バレエは、実は志賀育恵さんを観るのが初めて。愛らしくて素敵…そして、実にさりげないテクニシャン! フォロワーさんも言っていらしたけど、振りをわざわざ難易度高くしたコッペリア3幕のバリエーションを、なんてことないように自然にこなしていて、プロフェッショナル!

しかも、会場で会ったフォロワーさんとも意見が合ったのだけど、シティは「仕事の踊り」アンサンブルが素晴らしかった! 歯切れのよい曲に合わせ、快活な振りもいいし、ダンサーの踊りもメリハリ効いてて見事。楽しそうな様子が伝わってきて、仕事の踊りにこんな注目したことないくらい印象的だった。


最後は中村祥子さんとヴィスラウ・デュデックによる黒鳥PDD…なんですが、ヴィスラウは体調不良ですか?というくらい絶不調。立ち居振る舞いは見事な王子なのに…踊り出すとあれ?ってw 仰天した。祥子さんには賛否両論あると思う。コントロール力は見事で、切れ味抜群の黒鳥ではあった。

私はベルリン国立のダンサーが、年々上半身がムキムキになるのが嫌で、祥子さんを見てると「白鳥は想像できないなぁ」と思えてしまう。黒鳥だから強いのはカッコいいし、部分的に抜き出したガラだから、ああいう踊り方なのかもしれない。うーん。王子を食い殺すほどの高笑いぶりは爽快だったけどねw


国内外で活躍しているダンサーを横並びで観るのは面白かった。昨年は国内バレエ団メインだったけど、今回は海外経験が長いダンサーが多かったから、熊川さんが言う「アピール力」をつくづく実感。押し出すだけではない、個性の取り出し方というか…とくにウィーン国立の2人が心に残る公演でした。

===============

なお、2013年5月19日(日)21時~23時30分、
Eテレ「クラシック音楽館」で今回の「バレエの饗宴」を放送予定だそうです。
あらためて映像を通して見直してみたいなと思います(´∀`*)

◆NHK バレエの饗宴2013

【第1部】
小林紀子バレエシアター「コンチェルト」(マクミラン)
1st Movement:真野琴絵、上月佑真 ほか
2nd Movement:島添亮子、ジェームス・ストリーター ほか
3rd Movement:高橋怜子 ほか
※上記はプリンシパルのみ記載

橋本清香&木本全優(ウィーン国立バレエ団)
「ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ」(ルグリ)

【第2部】
東京バレエ団「春の祭典」(ベジャール)
生贄:吉岡美佳、宮本祐宜
2人のリーダー:柄本弾、森川茉央
2人の若い男:氷室友、小笠原亮
4人の若い娘:西村真由美、乾友子、高木綾、吉川留衣
ほか

吉田都&ロバート・テューズリー(元英国ロイヤル・バレエ団)
「ラプソディ」からパ・ド・ドゥ(アシュトン)

【第3部】
東京シティ・バレエ団「コッペリア」(石井清子)
平和の踊り:志賀育恵、キム・セジョン
曙:斉藤佳奈子
祈り:土肥靖子、友利知可子、清水愛恵
ほか

中村祥子&ヴィスラウ・デュデック(ベルリン国立バレエ団)
「白鳥の湖」から黒鳥のパ・ド・ドゥ

@2013年3月16日 NHKホール


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by serenade1977 | 2013-03-17 07:54 | バレエ鑑賞

世界バレエフェスティバル/Bプロ(2012年8月13日@東京文化会館)

昨夜、世界バレエフェスティバルのBプロを観てきました!

連日、発表会の練習で疲れていたのですが、
観に行ってよかった~。
踊る喜びに満ちたダンサーたちを観ていたら、
わたしも楽しく踊りたいなと、やる気がみなぎってきました.。゜+.(´▽`)。+.゜+・

Aプロも観てきたので、順番が逆になってしまいますが、
先にBプロのレポート、たくさんツイートしたので、
まとめとして載せておきます☆


◆きいきい
@serenade_ballet
https://twitter.com/serenade_ballet

==================
マシュー・ゴールディング様の優しくて丁寧なサポートに、超うっとり(*^_^*)
涙出そうなくらいジェントル、柔らかなホールド。
水香さんは、相変わらず無表情で、もうちょっと哀愁ほしいけど、
でも艶やかでした。彼女、マシュー相手が一番キレイな気がする(贔屓目?w)

==================
ワシオシは、やっぱりこういう演目に限る。
本人たちは、幅を広げたいのかもしれないけど、どうしたって
ドヤ顔で跳んだり回ったりしてるときが、いちばん輝いてるよ。
リフトしながらルルヴェするワシーリエフ、楽しそうだったな。

==================
ヤナ・サレンコのグランフェッテ、4回転が入りました。
それ見た途端、ぶわっと涙が出てしまった。
あまりに美しい軸でつい…ちょっと恥ずかしい…。
いつも小鳥のように涼しげな彼女が、出てきたとき珍しく眉根を寄せていて、
緊張してるみたいに見えてホッとした…というのが理由のひとつ。

あとは、いつもなにかとポリーナばかり注目を浴びて、
テクニシャンでムラのないヤナがわりと地味な扱いをされてるように感じてたから。
ついにスポットライトを浴び、大勝負でやりきったんだ!と、じーんときてしまった。
プリンシパル様だから、こんなの余計なお世話なんだけどさ…w

==================
ダイヤモンドは、うっかりするとダラダラ長くて、つまらなくもなる危険な演目。
でも、ロパートキナが踊るとなぜか「織姫と彦星の再会」みたいな、
きらめいた切なさを秘める。パートナーのゴメスが控えめで、愛しげに彼女を支えてて、
ぐっときた。今まで見た、ロパ様のダイヤモンドで一番好みでした。

==================
ルグリとアイシュヴァルトのオネーギンは相変わらず泣かせる。
どうしても最後に胸が詰まってしまう。挫折と後悔、罪悪感、痛み、
そして最後まで残るわずかな希望。

==================
美しきシャルキナは、BBLの中でもシャープさと柔らかさを兼ね備えた
「女性的」なダンサー。シャコンとの組み合わせは身体的にバランスがよく、
うしろの影までセクシー。影含めると4つの体が絡み合う感じが、とてもキレイ。

==================
ロホのライモンダはすっごく面白かった!
オペラグラスで観てたけど、ほとんど睨みつけるくらいの威圧感に満ちた表情で、
緩急つけたキリッとしたライモンダ。
オディールに近い悪魔的な雰囲気も漂ってて、ただものじゃない感じがぷんぷん。
相変わらずテクニックも、ただものじゃなかったヽ( ´ー)ノ

==================
コジョカルとコボーのロミジュリ、キスシーンがラブラブすぎてくらっ。
彼女の顔に手を添え、あまりにかわいくていつまでも見ていたいと言わんばかりに見つめ、
ちょっと焦らすように微笑んでから、やっとキス。
「まだキスしないの?」って思うくらい間を開けることで、観てる側までジュリエット気分に。

==================
嬉しかったのは、椿姫!Aプロ初日「アニエスが…重い…?」と
ショックを受けてたのですが、アニエス復活!ステファンのアルマンは大好き。
私は小学生のときから、原作「椿姫」のファンなんですがw 
いつも微熱があるような、危うい情熱を秘めた執着心のあるステファンの踊りは、
理想のアルマンです。

==================
以前より、ダンマガ連載など、あちこちで口にしていた
最愛の人・ジェーニャちゃんと踊れたマチューは、心底うれしそう。
その幸せそうな感じが、ラ・シルにぴたっとハマってて、楽しかったです。

==================
オーレリ×ジョシュアって、完璧主義の彼女に対し、
ジョシュアは軽妙さがあるから、すごくバランスがいい! 

ザハロワはナチョ作品で、哀愁漂いまくって美しかった。
彼女ってよい意味で「陰」を持ってて、コンテだとそれが生きてくる気が。
あとは良かったところは、だいたいツイ済みかな~(*´▽`)

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Bプロのほうが、時間があったからレポートしっかり書けました。
ほかのダンサーもたくさん出ていて、もちろん素敵だったけれど
とりあえず、観終わってすぐ印象に残って書いたのは上記あたりです。

あとは余談になりますが、大好きな「ル・パルク」について書いたので
そちらも載せておきます。


==================
あとは「ル・パルク」は大好きな作品で…
ヴィシとマラが踊るのは、何度か観てるけど、毎回「うーん」ってなる。
個人的な好みでいえば
「戯れの恋が本気になるけどいずれそれも破滅するんだよってわかってて恋をするんだよ」
っていう前提なので、踊り手自体がもっとドライで自覚的なほうが好み。

ヴィシとマラは情感豊かでとても素敵なのだけど、
観ていると「本気でのめりこんだあとの気怠さ」みたいな重さがあって、ちょいヘビー。
私はパリオペで、エミリー・コゼットが踊ったのが好みでした。
わかってて恋愛ゲームに陥る感じと、でも自分で制御できない部分とのバランスが危うくて、面白かった。

==================

あとでAプロもまとめて載せておこうと思います。

では今日、バレエフェスBプロ最終日鑑賞のみなさん、
楽しんできてくださいね~ヽ(○´∀`)人(´∀`○)ノ


◆2012年8月13日(月)
第13回 世界バレエフェスティバル/プログラムB

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
ポリーナ・セミオノワ、フリーデマン・フォーゲル

「パルジファル」
カテリーナ・シャルキナ、オスカー・シャコン

「タイス」(「マ・パヴロワ」より)
上野水香、マシュー・ゴールディング

「エフィ」
マライン・ラドメーカー

「ライモンダ」
タマラ・ロホ、スティーヴン・マックレー

「ロミオとジュリエット」第1幕のPDD
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー

「ウィズアウト・ワーズ」
オレシア・ノヴィコワ、レオニード・サラファーノフ

「椿姫」第3幕のPDD
アニエス・ルテステュ、ステファン・ビュリョン

「ラ・シルフィード」第2幕より
エフゲーニャ・オブラスツォーワ、マチュー・ガニオ、東京バレエ団

「マーラー交響曲第5番」より“アダージェット”
エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン

「シェエラザード」
ポリーナ・セミオノワ、イーゴリ・ゼレンスキー

「アザー・ダンス」
オレリー・デュポン、ジョシュア・オファルト

「海賊」
ナターリヤ・オシポワ、イワン・ワシーリエフ

「ル・パルク」
ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・マラーホフ

「コール・ペルドゥート」
スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・メルクリーエフ

「ジュエルズ」より”ダイヤモンド”
ウリヤーナ・ロパートキナ、マルセロ・ゴメス

「オネーギン」第3幕のPDD
マリア・アイシュヴァルト、マニュエル・ルグリ

「ドン・キホーテ」
ヤーナ・サレンコ、ダニール・シムキン

@東京文化会館

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by serenade1977 | 2012-08-14 12:32 | バレエ鑑賞

【動画】ダーシー・バッセルの「シンデレラ」バリエーション

繰り返し、繰り返し、観てしまう映像というのが何本かあります。

中毒のように、ふと道を歩いていて「観たい観たい!!」と思えてたまらなくなって、
思わず道端でYou Tubeにアクセスしてしまうほど、
心のなかにダイレクトに訴えかけてくるような映像。

単純に「おもしろい」とか「きれい」とかを通り越して
「これを観ているだけで、そのとき抱いていた気持ちがガラリと変わる」
ような映像に、ときどき出会えることがあります。

それはものすごく幸福な出会い☆

最近の私にとって、そういう出会いを果たした映像がこちらです↓

◆ダーシー・バッセルの「シンデレラ」Va.



引退直前のダーシーによるヴァリエーションで
公演時の映像ではなく、ロイヤルオペラハウスの舞台を借りて
生ピアノをバックに踊っています。

観ていると、負の感情がすーっと溶けて、気持ちが穏やかになってきます。

細かいパの多いVa.ですが、こまこまとした忙しなさは皆無。
大きくて、余裕のある踊りで、おおらかでエレガントなシンデレラ。

ダーシー・バッセルは、彼女の人柄がよいせいか(そんな気がする)
現役時代から、とにかくエレガントで明るい踊りが印象的でしたが、
この映像は彼女の真骨頂!

シンデレラは、いろいろな苦しみを受け入れてきた結果
年齢の割には成熟していて、おだやかな笑みの似合う人…というのが
私が思うシンデレラ像なのですが、このシンデレラはまさに理想なんです。

一夜の夢をかなえた幸福なシンデレラですが、
ダーシーのシンデレラからは、決して「ただ若くて美しい」だけではなくて
きれいなものも、きたないものも、ぜんぶ受け入れたあとに
自分の信じるものだけを信じる強さを持っているように感じます。
とても落ち着いていて、女王のような威厳と誇りを持っている。

そして、24時の鐘が鳴り響く直前、
最後の夢を惜しむかのように、スパークする2回転のマネージュ。
光を浴びてきらきらと輝く豪奢な衣装とティアラ、
繊細でゆったりとしたポール・ド・ブラ、
ピンクタイツに浮かび上がる脚の陰影…
すべてが音に溶け合って
まるで細かな美しい泡をのぼらせる極上のシャンパンのよう!

なんだか調子が悪いときも、逆に幸福に包まれているときも、
この映像を観ていると、ダーシーの踊りの世界に引き込まれて
一瞬、現実を忘れてしまいます。

またそういう映像との出会いを待ちつつ…
今日もまた、何度も何度もPLAYボタンをクリックするのでした(^-^)/


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by serenade1977 | 2011-10-25 00:06 | バレエ鑑賞

アニメーション×コンテンポラリーダンス×ポップスの美しい融合

今日はさらっと更新しますー。

twitterやFacebookでも広めまくっているのですが、
心にじーんと染み入る映像をご紹介します☆

◆Thought of You
  by Ryan Woodward



さまざまな賞を受賞している作品なので
ご存じの方も多いかもしれませんが、
ライアン・ウッドワード氏によるアニメーション作品です。

原曲はThe Weepies の「World Spins Madly On」で
大切な人を失ったあとの果てしない喪失感を歌にした
美しい一曲です。
もともとこの曲自体かなり好きで、すてきな歌詞です。

この曲の歌詞にそって、恋人を失った男性の想いや
そこに交錯する女性の気持ちを描いた、
秀逸なアニメーション作品です。

ウッドワード氏のHPにはメイキングオフ映像もあります。
ひとつめの映像では、5分を過ぎたあたりから、振付中の映像に入ります。
⇒ http://conteanimated.com/the-animation/the-documentary/


このダンスは、コンテンポラリーダンスの振付家
Kori Wakamatsuによるもの。
すこし調べてみたのですが、彼女は振付家であり
大学の助教授として教鞭も取っている方のようです。
詳しい経歴まで辿れなかったのですが、
お名前から思うに、日本にルーツのある方なのではないかと。

コンテンポラリーダンスの幅はかなり広く、
もっとジャズやヒップホップの要素を取り入れる場合もありますが、
リフトやターンの振りから見ると
彼女の振付はかなりバレエの要素が強いと思います。

その振付をダンサーが踊り、その動きをトレースし、
歌詞の世界観をより具体的に表現するための絵を付け加え、
まとめあげたアニメーション作品です。


この映像は何度観ても胸が苦しくなります。

彼女に別れを告げられ、それが急なことで何が何だかわからず、
とりあえず忘れてしまおうとするものの、
何をしていても、彼女の思い出がつきまとってしまう。

しまいには、その思い出に押しつぶされそうになり、
追いやろうとしても、どこまでも影が追ってくる。

でも、そうして逡巡するうちに、いつしか思い出は遠くなり、
次の道に向けて歩み始める。

そして、彼は自分だけ苦しいと思っているけれど、
ほんとうは彼女もまた、遠くで同じくらいの寂しさを抱えていた。


彼が歩き始めようとしても、足も手も重く感じて立ち上がれなくなったり、
彼がひとつの想い出として忘れようとしても、思い出があふれてきたり、
彼女に気づかないふりをしたくても、見た瞬間に愛しく感じてしまったり……

この感覚、大切な人を失ったことのある人なら
そのときの寂しさや、そこから立ち上がる瞬間を思い出して
胸が痛くなるのではないかと思います。

そしてクリエイトした方々はみな、
この傷みを共通で理解している人のように思えます。


ちょっと余談になりますが、
私はもともと「演劇」の道を歩んでいました。
でも、自分が踊るせいもありますが、
途中から鑑賞するのはダンスばかりになりました。

以前、教えていただいていた教授から
「なんでそんなダンスばっかり観るようになったの?」
「なんで芝居から離れちゃったの?」と聞かれたのですが
その答えがこのアニメーションにあるような気がしています。

とくに日本語では「くるしい」「さみしい」「かなしい」「せつない」
という負の感情や
「あいしている」「いとしい」「こいしい」「だきしめたい」
という愛の表現を
口で発する言葉にすることが、どんどん難しくなっています。

たいていの重要な言葉が「重い」と片づけられて、
それを口にするには、かなり覚悟がいりますよね。

言葉で感情を表現する演劇の世界では
それが生の舞台であるほど、それらの言葉が宙に浮いて
すごく違和感を感じることがあるのです。

でもダンスでは、そういう根っこの感情を体にのせて
思いっきり伝えることができるし、観る人もそれをダイレクトに感じられる。

だから、私はダンスばかり観るようになったのだと思います。


この映像が好きになったところは
振付も、ダンスだけでも十分に通じるものですが
そこにアニメーションでの加工を付け加えています。
これは別に「ダンスだけじゃわかりにくい」からではなくて、
より大きな感情的インパクトを視聴者に伝えるため。

要するに、たくさんの人に
「喪失感と、そこから立ち上がる勇気」を
ダイレクトに感じてもらうための加工だと思います。

ダンスだけじゃなく、アニメだけじゃなく、歌だけじゃなく、
それらを美しい形で融合させ、感情的な効果を生み出した
最高の作品ではないでしょうか。


……結局長くなりましたが(笑)
ブログにも残しておきたかったので書きました。
この映像に出会えた私は幸せです。


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by serenade1977 | 2011-09-10 01:05 | バレエ鑑賞

【バレエ鑑賞記録】マニュエル・ルグリの新しき世界Ⅱ(Aプロ)

今年、バレエ鑑賞の数が去年より少なめなので
公演に行くときのわくわく感がいつも以上に高まってる気がします。

昨日はゆうぽうとホールにて
「マニュエル・ルグリの新しき世界Ⅱ」Aプロを鑑賞しました☆

例によってtwitterでのコメント含めながら
レポートを書いていきます。

幕間と帰り道にツイートしまくったので
ちょっと量が多めで読みにくくてスミマセン。

========
◆公演全体について
@serenade_ballet
きいきい
劇場全体がすごくなごやかなムードで、ちょっと家族っぽい雰囲気のある公演でした。たぶん多くの人が「来てくれてありがとう」という前提だったからかな。バレエで伝えたい心がちゃんと伝わるような内容だったと思います。
20時間前 webから

◆ルグリ×アイシュヴァルトの「オネーギン」PDDについて
@serenade_ballet
きいきい
ふー。バレエ鑑賞後に友だちとごはん食べて、気分よい帰り道。ルグリガラはオネーギンが別格すぎて、鳥肌が立ちました。あるいみ、ダンサーの底力がわかりやすい舞台だったかも。
22時間前 Echofonから

@serenade_ballet
きいきい
タチヤーナがオネーギンの手紙を破り、出て行けと指し示したあたりから、まばたきが一切できなくなり、文字通り舞台に釘付けでした。手紙PDDは何回も観てるけど、たった一場で観客をああも引きずりこむなんて。カテコでは、思わず立ち上がってしまった。
22時間前 Echofonから

@serenade_ballet
きいきい
ルグリとアイシュヴァルトのオネーギン。「どれがルグリって人?」状態で観ていた友人でさえ、あのPDDを観た途端「ああ、これがルグリなんだ」と気がついたと言っていたほど。すさまじい集中力と流れるようなリフト、愛と憎しみの表裏が一体になった感情表現。どれをとっても、見事というほかない。
21時間前 webから

◆バナ振付「ホワイト・シャドウ」について

@serenade_ballet
きいきい
ホワイトシャドウの疾走感、暗い作品だけど、まったく飽きなかった。ルグリのすこし引き上げを落としたような安定感もいいけど、振付家バナはやっぱり動きが体に染み付いてて素晴らしい。吉岡さんは芯の強さがある可憐さ、水香ちゃんは久々に観たけど長い手足が大きく弧を描いてキレイ。
7月13日 Echofonから

@serenade_ballet
きいきい
「ホワイト・シャドウ」って、ダンサーは踊っていると気持ちがいいだろうな、という振付が多い気がする。大変ではあると思うのだけど、筋肉をよく伸ばし、音にあわせて体をひねり上げ、疾走し・・・。呼吸をあわせて観ていると、こちらまで体が伸びて、重い内容のはずなのに、どこか開放感を覚えます。
21時間前 webから

◆各ダンサーについて

@serenade_ballet
きいきい
フォーゲルは相変わらず、上半身裸という振付作品の披露が多いようです。古典踊るより、フォーゲルはコンテのほうが好きだからいいんですけど。今日もおおいに舞っておりました。
21時間前 webから

@serenade_ballet
きいきい
グダノフちょっと調子悪そうに見えた。もともと左回りの人なのかしら? 左脚が伸びていないように見えたと思ったら、回転が左だったから、あれと思ったけど・・・。
21時間前 webから

@serenade_ballet
きいきい
マノンを踊ったバルボラ・コホウトコヴァって、そうか! 昔、世界バレエフェスで観てたんだ! 無邪気でのびやかなマノン、まじめそうなフォーゲル君によく似合っていました。カテコでキスしまくっていたのが、演技の余韻を引きずっていたようで、美しかった。
21時間前 webから

@serenade_ballet
きいきい
木本全優くんが手足が長くて大きい人だということを知ってビックリした。しかも、あの伸びやかなつま先!! 美しいアッサンブレ、美しいアントルシャ。
21時間前 webから

@serenade_ballet
きいきい
ウィーン国立バレエ組は、 プリンシパルのリュドミラと、ソリストのソスノフスキーが好みでした。リュドミラはルグリ様の教えで、ますます美しく伸びていく気がします。きちんとした清く正しいバレエ。ソスノフスキーは今日すごく乗ってたし、カテコでご本人も感動していた様子が伝わってきました。
21時間前 webから
========

今回の公演は、もともと予定していたキャストの降板が相次ぎ、
出演するダンサー・演目ともに、急な変更が生じました。

それでも、大方の予想通り、
ルグリさんは予定を変えずに来日、
そして、多くのダンサーに声をかけて公演を実現させてくれました。

こういう経緯があった、ということもあり
初日の劇場は全体的に「ありがとう、ルグリさん、ダンサーの皆さん!」
という雰囲気が漂っていて、とても温かいものでした。


ベテランダンサーは皆、急な出演にもかかわらず
自身のベストを出して踊ってくれたように思えて、
そこに観客の熱気が伝わり、舞台はすばらしいものでした。

ルグリさんが芸術監督を務めるウィーン国立バレエ団から参加した
4名のダンサーも「ルグリのもとで、どんどん伸びるだろうな」と
期待させる面々ばかり。

とくに日本人ダンサーの木本全優さんは、
ツイートしたとおり、伸びやかで美しいつま先、
長い手足の持ち主で、伸びしろのあるダンサーだと感じました。


そんななかで特に印象に残ったのは、まず「ホワイト・シャドウ」。
昨年、東京バレエ団とルグリさんで、バナの最新作として初演され、
私はそのときは観ていなかったので、初見でした。

大地を揺るがすような低音の音楽、
黒いレザーの衣装、赤茶の重苦しい壁と、
全体的に重い雰囲気の漂う作品です。

でも、それに対してダンサーの動きは伸びやか。
すこし重心を下げたような安定感のある下半身が
時に大きく、時に回旋しながら、伸び上がり、
その様子を観ていると、重苦しさの中から浮かび上がる
軽やかな爽快感を感じる瞬間があるほどでした。

ダンサーにとって、大変な振付ということは理解しつつも、
あれを踊るのは同時に心地よいものではないかと思います。
どこか、すこし気持ちが軽くなったような・・・。


そして、もうひとつ強い印象を残したのは、
やっぱりルグリ×アイシュヴァルトの「オネーギン」です。

パリオペのアデュー公演でルグリが踊った演目で、
アイシュヴァルトは世界バレエフェスでも披露した演目です。
当然、すばらしいものになるとは誰もが思っていたと思いますが
今回の公演でのPDDは、まるで全幕を観たかのような感覚に陥りました。

短いPDDの中に込められた
タチヤーナの断ち切れない想いと断ち切ろうとする強い意志。
そして、過去を悔やみつつも希望を抱くオネーギンが
手紙を破られた瞬間にもうすべてを取り戻せないという絶望に突き落とされる様。

愛と憎しみ、歓びと後悔、希望と絶望という
相反する感情が、バレエという舞踊表現を通じてほとばしり、
途中から、まったくまばたきが出来なくなりました。
そして、相反する感情に揺り動かされるふたりに
強く共感し、呆然としてしまいました。

ツイートにも書きましたが、バレエを観るのは2回目で
「どれがルグリだか分からずに観ていた(笑)」という友人
(もちろんプログラムに目を通してもいない・・・)でさえ、
このPDDを目にした瞬間に「これがルグリだ」と認識したくらい、
誰にでもわかる、すさまじいダンスだったと思います。

ルグリさんで「オネーギン」全幕を観たい!と
きっと多くの方が思ったのではないでしょうか。
私はすごくすごく観たいです!!

最後のカーテンコールでは、思わず早々に立ち上がってしまいました。
運よく、周囲の皆さまも立つタイプの方だったのでホッ・・・。

鳥肌が立って止まらないPDDに出会えるのは貴重です。
すばらしい体験をしました。


最後に余談ですが・・・
この日、劇場でパンフレットを買おうと並んでいたら
横にいた紳士が「余っているのでどうぞ」とパンフレットをくれてビックリ。
隣の座席の奥様方はとても良い方たちで、ちょっとおしゃべりをし、
帰りにたまたま立ち寄った焼き鳥屋はラッキーなことに大当たり。
帰りの混んだ電車や、寄ったコンビニで偶然会う人たちは
ことごとく感じがよくて、今日は一体どういう日なんだ?と思ったのでした。

これもルグリパワー?なんて(笑)


Bプロも観に行くのですが
そこでもまたオネーギンのPDDがあり、
さらに木本全優さんも出る、大好きな「カノン」(ブベニチェク振付)が
演目に入っているので、とても楽しみです!


◆演目内容
<マニュエル・ルグリの新しき世界Ⅱ>Aプロ

「ホワイト・シャドウ」
振付:パトリック・ド・バナ
出演:
マニュエル・ルグリ、パトリック・ド・バナ、
吉岡美佳、上野水香、西村真由美 ほか
東京バレエ団

「海賊」(2幕:メドゥーラとアリのPDD)
リュドミラ・コノヴァロワ、デニス・チェリェヴィチコ

「マノン」(1幕:寝室のPDD)
バルボラ・コホウオコヴァ、フリーデマン・フォーゲル

「アレポ」(振付:モーリス・ベジャール)
ミハイル・ソスノフスキー

「ラ・シルフィード」(2幕)
ニーナ・ポラコワ、木本全優

「白鳥の湖」(3幕:黒鳥のPDD)
リュドミラ・コノヴァロワ、ドミトリー・グダノフ、ミハイル・ソスノフスキー

「ファンシー・グッズ」(振付:マルコ・ゲッケ)
フリーデマン・フォーゲル

「オネーギン」(3幕:手紙のPDD)
マリア・アイシュヴァルト、マニュエル・ルグリ

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by serenade1977 | 2011-07-14 23:28 | バレエ鑑賞

ポワントでの美しいバーレッスン動画を発見

先日、発見してツイートしたところ
たくさんの方からも「ほんとにキレイねー」と
共感のお返事いただいた動画がこちらです↓

◆Zoia miller, Présentation des eleves de l'opéra, 1999 ( elle avait 10 ans)


完ぺきに引き上がっているので
まったく重さを感じさせない踊り。

そして、細く長く引き上がった中心には、
しっかりと「軸」が通っているのが見えます☆

なんとまあ、美しい!

ここまで引き上がり、ブレない軸があると、
どこにも体重を感じさせないから、なめらかな踊りに見えるものですね。
どんなパのときも、自分の意識ですべてをコントロールできる。
グラン・スゴンドに脚を上げるときだって、とても軽やか。

もちろん人間なので、ある程度の重さはあるものですが、
コアがしっかり鍛えられているのでしょうねー。

ポワントのとき、引きあげと軸がいかに大切か
踊りを通して実感した映像でした。

ちなみに、パリ・オペラ座バレエ学校の生徒だったZoia Millerさんは
当時まだ10歳だったようです(ほ、ほんとに??)。
17歳でモスクワ国際バレエコンクールで金賞を取ったようですが
その後の消息が、ネットからはまったく拾えませんでした。

もしもパリオペ所属だと、プルミエまでしかダンサーの名前が出ないので
もしかしたら、スジェ以下のところにいるのかしら。
今も踊っているといいなあ。


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by serenade1977 | 2011-07-03 04:55 | バレエ鑑賞

マヤ・プリセツカヤによる凄まじい黒鳥リハーサル

最近、仕事の作業中に疲れると
バレエの動画を探して見ることが続いています☆

発見したよさそうな動画はtwitterでお知らせしてましたが、
これも定期的にまとめてブログアップしてみますー。

今回は、マヤ・プリセツカヤによる
「白鳥の湖」黒鳥オディールのリハーサル。
パリ・オペラ座のマリ・アニエス・ジロに
役作り含めてバリエーションを指導しているのですが、
この内容が素晴らしいのです!

◆Rehearsal - Plisetskaya and Gillot 1(2)


◆Rehearsal - Plisetskaya and Gillot 2(2)


======

@serenade_ballet
きいきい
プリセツカヤがジロさんにオディール指導中。マヤ、すごく楽しそう!カウントも丁寧に教えてるー。 -- Rehearsal - Plisetskaya and Gillot 2(2) youtube.com/watch?v=QNA40o… via @youtube

@serenade_ballet
きいきい
プリセツカヤ、演技指導が圧巻すぎて、ジロさんが小さな娘のよう。
6月3日 webから

@serenade_ballet
きいきい
@返信 そうそう! プリセツカヤは最低限しか動いていないのに、動いたあとに躍った残像が残るっていうか、踊りが見えるのがスゴイと思う! 中心軸が躍ってるときみたいに、すっと引き上がってる。しかも、すっごい楽しげで、本当にキレイ。そんなこんなで私もまだ動画検索中w
6月3日 webから

@serenade_ballet
きいきい
@返信 コーダ後の演技指導、宝物のようですよね☆ ぞくぞくするようなオディールを、ほとんど動かずに演じるプリセツカヤ…圧巻!
6月3日 webから

@serenade_ballet
きいきい
@返信 まさに。優れた表現者同士として語り、相手を尊重してますよね。ちゃんと理由も説明して、指導がとても丁寧。今回のリハでは最後にキャラクターについても丁寧に解説。そして、あの腕、すっばらしいですよね!! 内側からにじみ出るような痛快な悪魔ぶり☆
6月3日 webから


※特定の方へのリプライは、アカウント名出さずに表示させていただきました

======

とくに2つ目の映像ラスト!
(4分09秒あたりから)

フェッテを回ったあとのオディールの演技指導を始めたプリセツカヤ。

「ここでオディールはこう! そして王子がこう!」と
全員の振りを説明しながら、ほぼ上半身だけでオディールを表現します。

とくに大きく動いているわけではないのですが、
このときのプリセツカヤは、オディールそのもの。

悪魔的な微笑で王子を魅了しながら高笑いして去っていく…
普通に服を着て、ちょっと動いているだけなのに
そこにいるプリセツカヤの存在がふっと消えて、
残像のように、オディールの姿が浮かび上がります。

本物の「表現者」ってこういうことかと、圧倒させられました。

全員の動きが完ぺきに頭に入っていて
彼らをどう魅了し、どう嘲笑って去っていくか、
計算しつくされた動きと表情(でもなりきっているので自然☆)で
演じきっています。


マヤ・プリセツカヤは苦労した人であり、
それにより、いつも「表現」に貪欲な人という印象があります。
前にドキュメンタリーを観たのですが、
反対意見を恐れないような、アグレッシブさが印象的でした。

ただ、twitterのやり取りで、フォロワーさんがおっしゃっていましたが
決して自分の解釈を相手に押しつけることはなく、
相手の個性を尊重するような柔軟さがある方で
それはこのリハーサルを見ていると、とても伝わってくると思いました。


当初、ジロさんのオディールが観たいなあと思って
映像を探していて発見したものなのですが、
最後にはすっかりプリセツカヤの虜になった映像でした(^-^)


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by serenade1977 | 2011-06-28 03:55 | バレエ鑑賞

ある日急に、スティーヴン・マックレーに夢中に

先日、twitterでお騒がせしたのですが

スティーヴン・マックレー(ロイヤル・バレエ団プリンシパル)

の虜になりました。

これまでは都さんの若きパートナーで、
音感がよくて、身のこなしがキレイなダンサー、
という認識しかもっていなかったのです(残念すぎる、私…)。

きっかけは2つ。

1:ローザンヌ国際バレエコンクールの生中継

先日行われたローザンヌのコンクールで、
ネット生中継を観ておりました(真夜中)。

各コンテスタントの踊りが終わり、
審査員たちが審査に入った際に
時間をつなぐために、プロのダンサーによる
踊りが披露されました。

ひとつはノイマイヤー(彼も審査員ですね)の
ハンブルク・バレエ団のダンサーによる
ノイマイヤー作品の上演。

そして、もうひとつが…
急にステージ上に現れたダンサーによる
華麗なるタップダンスの上演。

これが、スティーヴン・マックレーによる
タップダンスでした!

映像はこちらです↓
(ローザンヌのときの映像ではありませんが
このタップを踊っていました)



作品名は「Something Different」で、
ガラ公演などでよく踊っているようですが
私は所見でした。

そして目が釘づけに!

軽快で華麗な足さばきで鳴らされる
タップシューズの音は、まさに音楽。

タップシューズでのピルエットの美しいこと!

そして、なによりも観ている最中
「かっこいい!!!」と叫ばずにいられない
スタイリッシュな身のこなし。
(ローザンヌのときは、真夜中に放送を観ていたので
夜中のテンションで実際に叫んでました…)

また、彼自身の人柄がにじみ出るような
穏やかで紳士的なただずまいにも…惚れ惚れです。

これが、いきなりスティーヴンに夢中になる
きっかけのひとつめ。


2:ロイヤル・バレエ団来日公演「ロミオとジュリエット」映像

先日、都さんの退団公演の際に
ロミジュリが上演されたのは記憶に新しいですが、
このとき私は大好きなコジョカル姫の舞台を
観に行っておりました。

そして、NHKで放映された
都さん×スティーヴンのロミジュリは
もちろん録画して……そのまま数カ月。

ロミジュリは大好きな作品。
好きなだけに「ゆっくり落ち着いたら観よう」と思っていたのでした。

で、仕事が抜けたこの瞬間に観ようと思い、
ようやく、来日公演のロミジュリを拝見して

また虜になりました。

とくに、ロミオとジュリエットが恋に落ちる瞬間は
都さんの素晴らしい演技も相まって、
すばらしい出来栄え。



さきほどまで、マキューシオとベンヴォーリオと
子供っぽい好奇心に胸を高鳴らせ、
怖いものなど知らない様子で踊っていたロミオが、
「時が止まるほどの恋」に瞬間的に落ちる様子が
ありありと伝わってきました。

繊細な演技に、胸がときめいてしまいます。

そして、バルコニー・パ・ド・ドゥ↓



少年が恋を知り、急速に大人になろうとしています。
優雅で気品がありながら、
若々しいエネルギーにも満ち溢れたロミオです。
生きていることの喜びを感じる踊りです。
(だからこそ、このあとの悲劇が辛いのですが…)

柔軟性に富んだ踊りから
勇気があり愛情深いロミオであることが伝わってきます。
(それにしても都さんは踊りも容姿も美しい!)

ノックアウト☆☆☆

===

この2つの機会と
twitter仲間の皆さんの情報提供により
スティーヴンをより良く知ることができまして…

先日、遅ればせながら、
見事な大ファンへと変貌を遂げた私でした(^-^;)

久しぶりに「好きなダンサーリスト」も更新。
胸がときめく男性ダンサーに出会うのは、
数年スパンなので、かなりウキウキしています。


素敵なダンサーに出会えてよかった。
こういう瞬間って、本当にうれしいですよね。



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by serenade1977 | 2011-03-04 01:38 | バレエ鑑賞

【観賞記録】バレエ協会公演「ドン・キホーテ」(西田佑子×法村圭緒)

今日(日付的には昨日)は寒かったですねーーーー。

あったかいモコモコのムートンを着こんで、
文化会館まで出かけてきました。

あまりに面白い公演だったので、早速レポートを。

今回の公演はこちら↓

==============

日本バレエ協会「ドン・キホーテ」全幕
(ワレンチン・エリザリエフ版)

キトリ:西田佑子
バジル:法村圭緒

ドン・キホーテ:原田秀彦
サンチョ・パンサ:奥田慎也
ガマーシュ:マシモ・アクリ

エスパーダ:小嶋直也
メルセデス:富村京子

森の女王:粕谷麻美



==============

西田佑子さんは日本のダンサーの中でも
とくに好きなダンサーです。

静かで、端正な美しい踊りでありながら、
感情表現の面でも突出したものをお持ちだと感じていて、
彼女が出る舞台はせっせと足を運んでいます。

すごく派手な踊りというわけではないのですが、
ロパートキナのように、観れば観るほど味わい深くて
役柄への深い理解を感じます。

踊りと演技がきちんとハマっていて
彼女の踊りからは、台詞が聞こえてくるのです。
だから、いつも舞台を拝見すると
その作品の輪郭がくっきりとクリアになって、
「これってこんな面白かったっけ?」と思えてしまうほどです。

とくに数年前に観たガラ公演でのジュリエットは
「本領発揮」と感じてワクワクさせられました。
西島さんと踊っていらして、彼が振り付けたものだったので
個人的には「もっとジュリエットが踊るパート多くていいのでは」
と思ってしまったのですが(^-^;)

初めて恋した喜びにワクワクしている
冒険心いっぱいのジュリエット。
ジュリエットをシャイな人柄として演じる人は多いですが、
彼女のジュリエットは好奇心もしっかり持っているように見えて、
緊張しながらも、ロミオに飛び込んでいく女性でした。

それ以来、西田さんにはぜひマクミラン作品を踊ってほしい!と
勝手にずっと願ってます(笑)
眠りのオーロラや、くるみの金平糖ももちろん素敵なのですが、
いわゆる、ドラマティック・バレエの領域でも
すばらしい踊りを見せてくださる方ではーと思います。

・・・と、そんな西田さんが主演する今回のドンキ。
私は最近、舞台でもDVDでもYouTubeでも
たまたまドンキばかり観る機会が多かったので、
最初は「またドンキかーーーーー」と思ってました。

でも、1幕が終わった段階で、そんな気分はあっさり霧消。
楽しくて楽しくてたまらない気分でした。

ドンキは楽しい作品ですが、
子どものころからと考えると、もう数えきれないくらい観ていて、
観ている間、にこにこしてはいますが
そうそう声を出して笑うことはありません。

でも今回は久しぶりに、声をあげて笑ってました。

というのも、演出×演技がすごく良かったのです。
これが今回のキトリ3人に共通している演出かどうかは分かりませんが、
特に1幕のキトリ×バジル×ガマーシュのやり取りは絶品。

変な男と婚約させられそうになったキトリは
笑ってしまうほど、それはもう嫌そうで。
そのあとバジルが別の女の子と踊ってるときも、
イライラしながら見守って、ついにはそのイライラを
ガマーシュの足を踏みつけることで解消(笑)

それもすべて、言葉が聞こえてくるような
明快な踊りや芝居を通し、伝わってきました。

わがままな女にならない程度のコミカルさで
絶妙な間合いで繰り出されるギャグ(?)をこなしていて、
かなりメリハリの利いた1幕でした。

ちなみにガマーシュの方がかなりの演技力で
「誰かしら」と思ったら、
アクリ堀本バレエのアクリさんだったんですね。
このガマーシュのアクの強さが、1幕を引き締めていた気がします。

2幕以降は無駄のない演出が利いてました。
流れもスムーズで、とくに森の女王率いる幻想シーンや、
酒場のシーンのバジル×エスパーダの踊り対決など、
立たせるべき箇所がすごく明確。

西田さんは、3幕のフェッテもコンパクトで上品。
無茶なことはせず、ただ軸の強さで美しくまとめていて、
安定感のある踊りに、安心して見入ることができました。

今回、新国立劇場で有名な小嶋さんがエスパーダで
かなり喝采を浴びていました。
長い手脚でお見事でしたが、
私はバジル役の法村圭緒さんも素敵だと思いました。
これみよがしな感じがしなくて、西田さんのキトリにぴったり。

丁寧でキレイな踊りの方で、
特に3幕では、純粋なバレエの美しさを見せていただきました。
とても上品なダンルール・ノーブル。
法村友井バレエはなかなか東京では拝見できないので、
今回観られて良かったですー。
(いつか大阪で観てみたいなぁ・・・)

全体的には、私は1幕が最高だったと思いますが、
以降の幕でも主役2人が登場するところは
1幕の集中力とキレの良さが一貫してキープされていて、
飽きずに夢中で観られました。

もしかしたら「渋い」とか「こぢんまり」とか
そういう言葉で取られる部分もあるかもしれませんが、
主役陣はきちっとした踊りで一貫していましたし、
そのぶん演技で見せる「楽しさ」を伝えてもらった舞台だったと思います。

===

今週はまた仕事でバタバタして
いつものレッスンにどこまで参加できるかが微妙(T-T)
打ち合わせがいっぱいですが、
合間を見て、週後半にはレッスン行けますように。

こういう、いい舞台を観たあとは
踊りたくなるので、ちょっと残念です。

みなさまも良い1週間となりますように。
長文なのに最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました!


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by serenade1977 | 2011-01-31 02:59 | バレエ鑑賞

【観賞記録】ベジャール・バレエ・ローザンヌ「アリア」「出口なし」「火の鳥」

土曜日はいつものお稽古はお休みして、
ベジャール・バレエ・ローザンヌの舞台を観に
上野までお出かけしてきました。

BBLの公演や、ベジャール関連の舞台は
できるだけ観に行くようにしています。

母親には心から感謝していますが、
子どものころ、ベジャールの公演があるたびに
連れていってくれたのでした。

ドンのボレロは何回観たことか…。
家で「ボレロごっこ」と言って
ラヴェルの音楽を流して、真似しながら
母と一緒に汗かきつつ踊ったものです(笑)



さて、今回観てきた演目はこちら。

===

モーリス・ベジャール・バレエ団 2010年日本公演
@東京文化会館

「3人のソナタ」
~ジャン=ポール・サルトルの「出口なし」に基づく~
振付:モーリス・ベジャール
出演:ドメニコ・ルヴレ、カテリーナ・シャルキナ、エリザベット・ロス


「火の鳥」
振付:モーリス・ベジャール
出演:那須野圭右(火の鳥)、オスカー・シャコン(フェニックス)ほか

「メフィスト・ワルツ」
振付:モーリス・ベジャール
出演:ダヴィッド・クピンスキー、キャサリーン・ティエルヘルム

「アリア」
振付・演出:ジル・ロマン
出演:フリオ・アロザレーナ(彼)、ジュリアン・ファヴロー(他者)
エリザベット・ロス、ダリア・イワノワ、カテリーナ・シャルキナ(アリアドネたち)ほか

===

ジル・ロマン振付の「アリア」は、
映画『ベジャール、そしてバレエは続く』を観たときから
ずっと直に観たいと思っていた作品でした。


おもしろかったのが、一緒に行った彼の感想。

「女性のバレエダンサーを
セクシーだと思ったのって初めてだった。
あんなふうな動きもできるんだね。
すごくかわいくて色っぽくて、いいねえ~(笑)」

と言ってて笑ってしまったのですが、
よく考えると、これはジル作品とベジャール作品の違いを
けっこう明確にする言葉のように思えています。



ベジャールの作品に共通してあるのは
「死の香り」のように感じています。

地中海で生まれ育ったベジャールは
色鮮やかで明るい色彩感覚に恵まれていて、
彼の舞台は、原色に近い鮮やかな色合いで満ちていますし、
コミカルな要素も含んだ作品も多いです。

でも、どんな作品を観ても、それが明るければ明るいほど、
幕が下りたあとに、真っ暗な舞台に立ち、
ひとり笑顔で佇むベジャールの姿が見えてくるような気がするのです。

美しいなー、素敵だなー、と思って観ていますが
観終わったあと、どことなく寂しい気持ちになります。
「なんか今日は一人でいたくないな」と思ったりします。

華やかな舞台の幕が下りたあとの
絶望的な孤独を彷彿とさせる舞台。

それはどこか人間の一生にも通じているので
「死の香り」という感覚があるのかもしれません。

彼の死生観が、色濃く反映されてた作品たち。

この世界観に魅せられたから、
寂寥感も含めて、私はベジャール作品が大好きです。



でも、ジル・ロマンの「アリア」は、
(ちょっと言葉を選ぶのが難しいですが)
もっと健康的だし、生命力がある気がするのです。

選んだ素材は神話の世界で、
それを通しての自己探求につながっているのですが、
そのアプローチは、どこまでもアグレッシヴ。

生命力をわかりやすく感じるために
振付はダイナミックで、セクシー。
官能に反応することで、人の心は(体も)反応するし、
それは「生きる」ことを感じるための手段でもあります。

その手段を用いて、
ぐいぐいと全身を揺さぶってくれる心地よさがあり、
だからエリザベット・ロスを「かわいい人だなぁ」とか
シャルキナを「色っぽいなぁ」とか感じるのだと思います。

確かにこれは、
今までベジャール作品を踊るBBLダンサーには
あまり感じたことのない感情かもしれません。
ダンサーたちに対しては、個々の生命がもつ
そのものの色気にハッとするような感覚を抱いてきました。

でも、それは精神的な色気のようなものだし、
ベジャール作品においては、死のギリギリ一歩手前の生命が放つ色気です。
今回の「アリア」での身体的な色気は、もっと直接的で
アグレッシヴに感じたのでした。

この世界観はけっこう新鮮で、
ベジャール作品とはまったく違う魅力を感じて
ジル作品がもっと観たい!と思うのと同時に、
ますますBBLダンサーたちのスゴさに圧倒されました。

BBLの今後がますます楽しみです(^-^)



「火の鳥」の素晴らしさは言わずもがな。
ストラヴィンスキーの曲にあわせた「火の鳥」は
古典バレエ作品でも存在していますが、
やっぱりベジャールの「火の鳥」は格別。
終わった瞬間に、魂が燃えるような感覚があります。

那須野さんも素敵でしたが、
フェニックス役のオスカー・シャコンの若々しい存在感は、
生命力の復活を感じさせてくれる踊りだったように思います。

「3人のソナタ」は観たかった作品。
演劇的要素も強く、振付も純クラシックのパが多くて
若きベジャールの意欲が感じられます。
もう最近では観られない作品をリバイバル上演してくれる機会が
これからも増えるといいなあー。

そして「メフィスト・ワルツ」は
もともとプログラムになかった演目でしたが、
特別上演された作品でした。
こういうサプライズは本当にうれしいです。
なかなか残酷な話なのですが、コミカルな要素もある小品でした。



もう一度「アリア」が観たくて
今度DVDで購入しようかなと計画中です。

モーリス・ベジャール・バレエ団「アリア」 [DVD]

コロムビアミュージックエンタテインメント




今週は仕事がバタバタで
あんまりお稽古には行けないのですが…
お家で軽くポワントレッスンして息抜きしてます。

週末のレッスン目指して、がんばります!

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by serenade1977 | 2010-11-17 13:24 | バレエ鑑賞

趣味のクラシックバレエ、仕事(フリーライター)を通して、気付いたことを書いていきます。人生観や恋愛観、勉強中の英会話、おいしいもの、たまに欧州サッカーも。
by きい
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はじめまして、きいです。

趣味は18年続けているクラシックバレエ(ブランクあり/今は大人バレエ)。

週3回程度のお稽古も、発表会で踊るのも、公演を観に行くのも、家で作品DVD観るのも、関連書籍を読むのも全部大好きです。

好きなダンサーは、ロパートキナ、A・デュポン、コジョカル、ブベニチェクふたりとも、マックレー。バリシニコフは別格です。

バレエの記事が中心ですが、仕事(フリーライター・編集者です)について、人生・恋愛観、英語勉強中についても多め。たまに欧州サッカーも!

☆twitterはほぼ毎日更新中ですo(´▽`*)
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