新・きいのバレエとゴハン帳

2011年 08月 27日 ( 1 )




生きる喜びを体現する、ニーナ・アナニアシヴィリのキトリ

どうしても元気が出ないとき、引っ張りだして観ているDVDがあります。

アナニアシヴィリと世界のスターたち 2 [DVD]

TDKコア

スコア:



ニーナ・アナニアシヴィリは、来日すると頻繁に観ていたダンサーです。
あんまりお金がない学生時代も、ニーナは別格で、頑張って観てました。

とくに「ドン・キホーテ」のキトリは、ニーナの当たり役のひとつです。
詳しくはあとで述べますが、ちょっと乱暴ともいえるくらい勢いとスピードがあり、
でも決めるところは決める!という踊りは、私にとっては理想のキトリ。

どうも気が晴れないなあ、というときは
ぜひ以下の動画をご覧ください☆
(やる気がない朝にもおすすめです)

とくにラストのお祭り騒ぎは必見です。

◆ドン・キホーテ 第3幕より


続きです



1993年8月に東京文化会館で開催されたガラの最後で
ニーナとパートナーのファジェーチェフ以外にも
そうそうたるメンバーが出演しました。

パリオペのエリザベット・プラテル、NYCBのダーシー・キスラーなど
懐かしいダンサーも多く登場しますが、若きニコラ・ル・リッシュの姿も。

最後なので、ガラに登場した全メンバーが参加し
キトリ、バジル、キトリの友人、エスパーダなどを交代に踊り、
ラストはびっくりな展開になっています。

全員が、ドンキというお祭りを心から楽しんで踊っている様子がうかがえて
スーパーテクニックもさることながら、その様子を見ると
いつもつい笑ってしまって、笑顔になってきます。

ここからはtwitterにのせた私のコメントです。

=============

@serenade_ballet
きいきい
ニーナのキトリを観ると、目も頭も冴えわたる。なんて楽しそうに踊るんでしょう。すばらしい音感、そしてキレのある動きの美しさ。プラス、ある程度「楽しいから勢いにのってやっちゃえ」という、お祭り感が最高です!

@serenade_ballet
きいきい
ニーナ・アナニアシヴィリは、好きなダンサーの系統からは反れているのだけれど、来日したらかなりの頻度で観に行ってたダンサー。踊ることの楽しさを与えてくれる彼女の舞台に行くと、観終わるときには笑顔になってる。テクニックがすべてじゃないけど、あのスーパーテクには笑わずにいられない。
8月2日 webから

@serenade_ballet
きいきい
ニーナを観てると「スーパースターだなぁ」と思う☆ ハリウッドスターに近い、あたりをなぎ倒すかのような、すごいパワー。
8月2日 webから

=============

「ニーナ・アナニアシヴィリには華がある」とよく言われますが
その理由はいくつかあるように思ってます。

テクニック的には、
・スピード(力強くて早いフェッテ、マネージュ、ピルエット)
・キープ力(アラベスク、アチチュード、グラン・スゴンドのままのキープ)
・音感(音足りるのかというくらいためても、次のパを早くして音の中におさめる)
が秀逸だと思います。

ためるところはため、素早く動くところはひたすら早い動きになり、
「キレのよい」踊りになり、否応なく観客の目を惹きつけます。

と同時に、表現的な部分ですが
役にあわせて自分の個性を出したり隠したりするのが
とても巧みなダンサーだと思います。

役になりきる、というのとは少し違っていて、
キトリやメドーラのような、派手で性格も強い役を踊るときは彼女の個性全開に、
オデットやジゼルのようなストイックな踊りのときは個性はにじみ出る程度に。
「個性の出し入れが巧み」というのが、言葉としては最適かもしれません。

そして今回の映像はキトリ、しかも自分のガラなので
ほとんど役柄は意識せず、ノリで踊っていて、とにかく楽しそう。
これを観ると「バレエって楽しそうだなあ、踊ってみたいなあ」と多くの人が思うはず。

言い換えると「私、いま、楽しい!」というのがニーナの全身からにじみ出ているということ。
そのパワーが周囲に伝わり、「いいな、私も楽しみたい!」という共感を呼び起こせるというのは
ものすごく力強い個性をもったダンサーですよね。
おおげさにいうと「生きる喜び」を体現しているともいえます。

だからたぶん、元気がないときや、疲れているとき
ニーナを観ると「生きよう」と思えて、元気が出る。
生きていれば、少しはこんなふうに踊れるかもしれないし、
バレエだけじゃなくても、こんなふうに感じる楽しみが待っているかもしれないと、
たくさんの期待を与えてくれる踊りだから。

ちなみに、ジゼルやジュリエットのような悲劇的なキャラクターでも、
やっぱりほかと違って「ニーナだなぁ」という役作り。
どこか生々しくて、感情豊かなキャラクターで、
ダイレクトにこちらの感情に入り込んでくるから、
ものすごく入り込んで観てしまうので、最後には涙が止まらなくなります。

なお、グルジア国立バレエ団は2012年、来日予定です。
以前、ニーナのインタビューで
「よいダンサーが育ってきているので、バレエ団の公演で私が出る必要はないのだけれど…」
というような内容を読んだ記憶があります。
でもね、ニーナはやっぱり特別なんだよ!と心底思います。

ニーナ・アナニアシヴィリは、本当の意味でのスーパースター。
この人の踊りを観ることができて、よかったと思います。


☆1クリックいただけたら嬉しいですー

人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ
[PR]



by serenade1977 | 2011-08-27 01:12 | バレエDVD

趣味のクラシックバレエ、仕事(フリーライター)を通して、気付いたことを書いていきます。人生観や恋愛観、勉強中の英会話、おいしいもの、たまに欧州サッカーも。
by きい
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

ごあいさつ

はじめまして、きいです。

趣味は18年続けているクラシックバレエ(ブランクあり/今は大人バレエ)。

週3回程度のお稽古も、発表会で踊るのも、公演を観に行くのも、家で作品DVD観るのも、関連書籍を読むのも全部大好きです。

好きなダンサーは、ロパートキナ、A・デュポン、コジョカル、ブベニチェクふたりとも、マックレー。バリシニコフは別格です。

バレエの記事が中心ですが、仕事(フリーライター・編集者です)について、人生・恋愛観、英語勉強中についても多め。たまに欧州サッカーも!

☆twitterはほぼ毎日更新中ですo(´▽`*)
https://twitter.com/serenade_ballet

【twitterの過去ログはこちらから】
http://twilog.org/serenade_ballet

【旧・きいのバレエのゴハン帳はこちらから】
http://ameblo.jp/key0121/

人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ

※コメントは承認制のため、反映されるまでしばらくかかることがあります

Copyright © 新・きいのバレエとゴハン帳 All Rights Reserved.

ブログパーツ

最新の記事

検索

フォロー中のブログ

画像一覧