新・きいのバレエとゴハン帳

【観賞記録】バレエ協会公演「ドン・キホーテ」(西田佑子×法村圭緒)

今日(日付的には昨日)は寒かったですねーーーー。

あったかいモコモコのムートンを着こんで、
文化会館まで出かけてきました。

あまりに面白い公演だったので、早速レポートを。

今回の公演はこちら↓

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日本バレエ協会「ドン・キホーテ」全幕
(ワレンチン・エリザリエフ版)

キトリ:西田佑子
バジル:法村圭緒

ドン・キホーテ:原田秀彦
サンチョ・パンサ:奥田慎也
ガマーシュ:マシモ・アクリ

エスパーダ:小嶋直也
メルセデス:富村京子

森の女王:粕谷麻美



==============

西田佑子さんは日本のダンサーの中でも
とくに好きなダンサーです。

静かで、端正な美しい踊りでありながら、
感情表現の面でも突出したものをお持ちだと感じていて、
彼女が出る舞台はせっせと足を運んでいます。

すごく派手な踊りというわけではないのですが、
ロパートキナのように、観れば観るほど味わい深くて
役柄への深い理解を感じます。

踊りと演技がきちんとハマっていて
彼女の踊りからは、台詞が聞こえてくるのです。
だから、いつも舞台を拝見すると
その作品の輪郭がくっきりとクリアになって、
「これってこんな面白かったっけ?」と思えてしまうほどです。

とくに数年前に観たガラ公演でのジュリエットは
「本領発揮」と感じてワクワクさせられました。
西島さんと踊っていらして、彼が振り付けたものだったので
個人的には「もっとジュリエットが踊るパート多くていいのでは」
と思ってしまったのですが(^-^;)

初めて恋した喜びにワクワクしている
冒険心いっぱいのジュリエット。
ジュリエットをシャイな人柄として演じる人は多いですが、
彼女のジュリエットは好奇心もしっかり持っているように見えて、
緊張しながらも、ロミオに飛び込んでいく女性でした。

それ以来、西田さんにはぜひマクミラン作品を踊ってほしい!と
勝手にずっと願ってます(笑)
眠りのオーロラや、くるみの金平糖ももちろん素敵なのですが、
いわゆる、ドラマティック・バレエの領域でも
すばらしい踊りを見せてくださる方ではーと思います。

・・・と、そんな西田さんが主演する今回のドンキ。
私は最近、舞台でもDVDでもYouTubeでも
たまたまドンキばかり観る機会が多かったので、
最初は「またドンキかーーーーー」と思ってました。

でも、1幕が終わった段階で、そんな気分はあっさり霧消。
楽しくて楽しくてたまらない気分でした。

ドンキは楽しい作品ですが、
子どものころからと考えると、もう数えきれないくらい観ていて、
観ている間、にこにこしてはいますが
そうそう声を出して笑うことはありません。

でも今回は久しぶりに、声をあげて笑ってました。

というのも、演出×演技がすごく良かったのです。
これが今回のキトリ3人に共通している演出かどうかは分かりませんが、
特に1幕のキトリ×バジル×ガマーシュのやり取りは絶品。

変な男と婚約させられそうになったキトリは
笑ってしまうほど、それはもう嫌そうで。
そのあとバジルが別の女の子と踊ってるときも、
イライラしながら見守って、ついにはそのイライラを
ガマーシュの足を踏みつけることで解消(笑)

それもすべて、言葉が聞こえてくるような
明快な踊りや芝居を通し、伝わってきました。

わがままな女にならない程度のコミカルさで
絶妙な間合いで繰り出されるギャグ(?)をこなしていて、
かなりメリハリの利いた1幕でした。

ちなみにガマーシュの方がかなりの演技力で
「誰かしら」と思ったら、
アクリ堀本バレエのアクリさんだったんですね。
このガマーシュのアクの強さが、1幕を引き締めていた気がします。

2幕以降は無駄のない演出が利いてました。
流れもスムーズで、とくに森の女王率いる幻想シーンや、
酒場のシーンのバジル×エスパーダの踊り対決など、
立たせるべき箇所がすごく明確。

西田さんは、3幕のフェッテもコンパクトで上品。
無茶なことはせず、ただ軸の強さで美しくまとめていて、
安定感のある踊りに、安心して見入ることができました。

今回、新国立劇場で有名な小嶋さんがエスパーダで
かなり喝采を浴びていました。
長い手脚でお見事でしたが、
私はバジル役の法村圭緒さんも素敵だと思いました。
これみよがしな感じがしなくて、西田さんのキトリにぴったり。

丁寧でキレイな踊りの方で、
特に3幕では、純粋なバレエの美しさを見せていただきました。
とても上品なダンルール・ノーブル。
法村友井バレエはなかなか東京では拝見できないので、
今回観られて良かったですー。
(いつか大阪で観てみたいなぁ・・・)

全体的には、私は1幕が最高だったと思いますが、
以降の幕でも主役2人が登場するところは
1幕の集中力とキレの良さが一貫してキープされていて、
飽きずに夢中で観られました。

もしかしたら「渋い」とか「こぢんまり」とか
そういう言葉で取られる部分もあるかもしれませんが、
主役陣はきちっとした踊りで一貫していましたし、
そのぶん演技で見せる「楽しさ」を伝えてもらった舞台だったと思います。

===

今週はまた仕事でバタバタして
いつものレッスンにどこまで参加できるかが微妙(T-T)
打ち合わせがいっぱいですが、
合間を見て、週後半にはレッスン行けますように。

こういう、いい舞台を観たあとは
踊りたくなるので、ちょっと残念です。

みなさまも良い1週間となりますように。
長文なのに最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました!


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by serenade1977 | 2011-01-31 02:59 | バレエ鑑賞

趣味のクラシックバレエ、仕事(フリーライター)を通して、気付いたことを書いていきます。人生観や恋愛観、勉強中の英会話、おいしいもの、たまに欧州サッカーも。
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はじめまして、きいです。

趣味は18年続けているクラシックバレエ(ブランクあり/今は大人バレエ)。

週3回程度のお稽古も、発表会で踊るのも、公演を観に行くのも、家で作品DVD観るのも、関連書籍を読むのも全部大好きです。

好きなダンサーは、ロパートキナ、A・デュポン、コジョカル、ブベニチェクふたりとも、マックレー。バリシニコフは別格です。

バレエの記事が中心ですが、仕事(フリーライター・編集者です)について、人生・恋愛観、英語勉強中についても多め。たまに欧州サッカーも!

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